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ブックマーク / kanimaster.hatenadiary.org (6)

  • 「訊く」という表記について - 蟹亭奇譚

    なぜ広まった? 「『訊く』が正しい」という迷信 - アスペ日記 を読んで。 「お前はまた何故結婚なぞしたのだ?」と、スクルージは訊いた。 ディッケンス Dickens 森田草平訳 クリスマス・カロル A CHRISTMAS CAROL(昭和4年) 上に引用した『クリスマス・カロル』には、「訊く」、「訊いた」、「訊ねた」という言葉(表記)がたくさん用いられている。"ask" の意味で「きく」を表すときに、「訊く」を用いる典型的な例である。 では、日文学ではいつの時代からこの用法は広まったのだろうか。 ちょっと興味を持ったので、青空文庫からいくつか調べてみた。 「どうしたの」と訊(き)くと、 「お留守番ですの」 「姉は何処(どこ)へ行った?」 「四谷へ買物に」 田山花袋 蒲団(明治40年) 僕の知る作家では、田山花袋が一番古い。(これ以前の使用例があったらご教示願いたい。) では、夏目漱石は

    「訊く」という表記について - 蟹亭奇譚
  • アテネに現れる「反逆の犬」。その名はしなもん!? - 蟹亭奇譚

    あの犬は何者?…ギリシャで暴動が起こるたびに登場する「反逆の犬」が話題に:らばQ ギリシア。政情不安の首都アテネで、連日起る暴動やデモ行進。――いつもそこにはヤツがいる。 民衆はヤツのことをカネロスと呼んだ。 Kanellos (Greek: Κανέλλος) (meaning "cinnamon") was a stray dog that resided in Athens, Greece. Riot dog - Wikipedia カネロスはギリシア語で 《しなもん》 という意味である。ヤツの体の色に由来する呼び名らしい。初代カネロスは高齢のため、2008年に亡くなった。現在、アテネで気炎をあげているのは二代目カネロス*1だ。 らばQ の静止画像を見るだけだと、カネロスがどういう活躍をしているのかよくわからない。暴動参加者の誰かが連れてきたようにも見えるし、ちょっと野次馬のように見

    アテネに現れる「反逆の犬」。その名はしなもん!? - 蟹亭奇譚
  • セーラー万年筆 「名作ふたたび」 のプレスリリースがひどすぎる件 - 蟹亭奇譚

    セーラー万年筆、文学作品を朗読音声で楽しめる読書ペン「名作ふたたび」を発売 - 日経プレスリリース 「文学作品を朗読音声で楽しむことができる読書ペン『名作ふたたび』」 という新商品のプレスリリースがめちゃくちゃな内容になっている。現在、メーカーセーラー万年筆 |公式ウェブサイトのサイトには記述が見当たらないので、2010年1月29日付日経プレスリリースから引用する。 【収録作品】(一部) 太宰治「走れメロス」「人間失格」他/森鴎外「山椒大夫」他/松尾芭蕉「奥の細道」/鴨長明「方丈記」/宮沢賢治「風の又三郎」「注文の多い店」他/織田作之助「夫婦善哉」他/有島武郎「一房の葡萄」他/魯迅「阿Q正伝」他/小泉八雲「耳無法一の話」/エドガ・アラン・ポー「黒」/林芙美子「婚期」他/梶井基次郎「檸檬」/岡綺堂「弁天娘」他/グリム童話「白雪姫」他/芥川龍之介「羅生門」「鼻」他/夏目漱石「坊ちゃん」「草

    セーラー万年筆 「名作ふたたび」 のプレスリリースがひどすぎる件 - 蟹亭奇譚
  • 「形容詞 + です」という日本語の用法について - 蟹亭奇譚

    「形容詞 + です」 は誤用ではない 変な日語(1) 「危ないですから」-九十九式 電車に乗っていると、ホームでこんなアナウンスがよく流れてくる。 「3番線に電車がまいります。危ないですから、黄色い線の内側にお下がりください」 僕はこれを聞くたびに、強烈な違和感を覚える。電車には毎日乗るので、この襲い来る違和感と戦うだけで会社に着く頃にはヘトヘトになってしまう。 言うまでもなく、「危ない」という形容詞に直接「です」を付けるのは誤用だ。 変な日語(1) 「危ないですから」-九十九式 「危ないです」 のように、「形容詞 + です」 という表現は、文法的に間違った用法ではない。上記リンク先の主張の根拠として、以下の MSN 相談箱の回答欄が引用されているが、これに至ってははっきり 《間違い》 といって良いだろう。 昭和27年の国語審議会で「形容詞+です」表現を「許容する」としたときから、日

    「形容詞 + です」という日本語の用法について - 蟹亭奇譚
  • 男のカレー - 蟹亭奇譚

    絶対に、ケチをつけてはいけない料理。それは、年配の女性が煮た黒豆。そしてもう一つは、男が作るカレーです。 黒豆もカレーも、作った人にとっては、ほとんどアイデンティティーのような役割を果たしていることが多いものです。たとえピンとこない味であっても、 「すごい、これお作りになったんですか? おいしーい!」 と、大仰なくらいにほめておいた方が、後々のため、だったりする。 酒井順子 『箸の上げ下ろし』 より 「男のカレー」 褒め言葉の中に毒がある。批判的な物言いの中に愛情がある。酒井順子のエッセイは、この語り口こそが魅力であり、どれも素晴らしい。 さて、こだわりの 《男のカレー》 を作る男の扱いにくさについて、さんざん言われっぱなしではシャクなので、僕も一言物申してみることにする。 《男のカレー》 は祝祭である。 《男のカレー》 を作るとき、彼はヒーローになる。 カレーを作れないアメリカンなお父

    男のカレー - 蟹亭奇譚
    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/08/31
    "時間が余っているんだったら、ビールなんか飲んでないで、洗い物をしましょう。" すいません、すいません、本当にすいません。
  • 満腹時の呪文 - 蟹亭奇譚

    子煩悩お盆 - 窪橋パラボラ kubohashi さんご夫同様、僕にも新婚時代があり、同じような経験をしている。 僕のは地元出身だが、の両親は東北(福島と宮城)の出身者である。僕には「田舎」というものがなく、盆暮れに帰省するという習慣がなかったのだけれど、ついにあこがれの帰省体験をするときが来たのだ。と幼い息子を小さな車に乗せ、渋滞する首都高と東北道を数時間かけて走れば、田園風景が広がり、彼方に磐梯山が聳える桃源郷へ到着する。庭の畑にはおばあちゃんが丹精をこめて育てた真っ赤なトマトがたわわに実っている。息子は早速、とんぼを追い掛け回している。 のどかだなあ……。 だが、悲劇は夕時に起きた。 農家のべ物はおいしい。さっき、畑で取ってきたばかりの野菜が卓に並んでいる。元来、好き嫌いがなく、べることを生きがいとする僕にとって、これは夢の晩餐であった。大家族なので、大皿で振舞われる

    満腹時の呪文 - 蟹亭奇譚
    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2009/08/19
    うーむ、うちの実家のほうにゃそういった呪文はないようだ。
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