安全・安心を担う従業員とその家族の「健康」こそ、最重要事項 東急電鉄では、「健康」をどのように位置づけているのでしょうか。 下田:当社の健康推進の歴史は、創業者・五島慶太の「熱誠メッセージ」にさかのぼります。「人の成功と失敗のわかれ目は第一に健康である。次には、熱と誠である。体力があって、熱と誠があるならば、必ず成功する」というものです。これを経営の根幹において、脈々と受け継いできました。 小松原:何よりも安全と安心が求められる鉄道事業だからこそ、従業員の健康が重要です。例えば「睡眠時無呼吸症候群」の改善など、疾患につながる可能性をできる限り低下させられるよう、努めてきました。また、従業員が健康的に働き続けるためには、その家族が健康であることも重要でしょう。家族の介護や看護が長く続けば、社員自身の心身の負担にもつながります。介護や看護に向き合う可能性は誰にでもあり、避けられないものでもあり