2022年、明けましておめでとうございます! 今回で603回目となるこの連載、今年も毎週、中国を中心とした東アジアの最新事情をお伝えしていきます。引き続き、ご愛読の程、よろしくお願い申し上げます。 * * * 2022年正月第1弾は、今年の東アジア情勢を占う「5人のキーパーソン」を挙げたい。以下5人の政治家が今年、東アジアを動かす重要な役割を担うことになるーー。 1. 胡春華 中国に4人いる国務院副総理(副首相)の3番目である。習近平総書記より10歳若い1963年生まれで、「革命第6世代」のホープだ。つまり、「革命第5世代」の核心である習近平総書記の有力な後継者と言える。 ニックネームは、「21世紀の鄧小平」。鄧小平氏が切り拓いた改革開放政策の信奉者だからだ。これまでの中国政治の慣習に則るなら、今年後半に開かれることが決まっている第20回中国共産党大会で、9514万人の中国共産党員のトップ