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ブックマーク / blog.tokumaru.org (12)

  • EC2上でDNS RebindingによるSSRF攻撃可能性を検証した

    AWS EC2環境でのDNS Rebindingについて検証したので紹介します。 まずは、「前回までのおさらい」です。先日以下の記事でSSRF攻撃およびSSRF脆弱性について紹介しました。 SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門 この記事の中で、以下のように紹介しました。 ホスト名からIPアドレスを求める際にも以下の問題が発生します。 DNSサーバーが複数のIPアドレスを返す場合の処理の漏れ IPアドレスの表記の多様性(参考記事) IPアドレスチェックとHTTPリクエストのタイミングの差を悪用した攻撃(TOCTOU脆弱性) リクエスト先のWebサーバーが、攻撃対象サーバーにリダイレクトする 上記のTOCTOU(Time of check to time of use)問題は、DNSの名前解決の文脈ではDNS Rebindingとも呼ばれます。 DNS R

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  • 安全でないデシリアライゼーション(Insecure Deserialization)入門 | 徳丸浩の日記

    先日のブログ記事にて、Welcartのオブジェクトインジェクション脆弱性について説明しましたが、オブジェクトインジェクションという脆弱性自体の情報源があまりないので、入門記事を書こうと思い立ちました。 (2017/11/22追記) OWASP Top 10 2017に正式に公開され、そのA7に安全でないデシリアライゼーション (Insecure Deserialization) が入りました。これは、稿で扱うオブジェクトインジェクションと同内容ですが、OWASPの表記にならい、タイトルを変更しました。 以下、「そんなプログラムあり得るか?」という現実性についてはあまり気にしないで、原理的にオブジェクトインジェクションがどのようなものかについて順を追って説明していきます。以下、PHP言語のケースを題材として具体例を提示しますが、概念自体は他の言語でも通用するものです。 シリアライズとオブジ

    安全でないデシリアライゼーション(Insecure Deserialization)入門 | 徳丸浩の日記
  • Column SQL Truncation脆弱性にご用心

    前回のブログ記事「CMS四天王のバリデーション状況を調査したところ意外な結果になった」にて、JoomlaとMovableTypeは長大なログイン名を登録することにより、ログイン名の重複が起こり得ることを指摘したところ、facebookの私のウォールにて、Column SQL Truncation脆弱性の話題になりました。Column SQL Truncationは、2008年にWordPressの脆弱性として報告されたことがあります(参照、参照)。 稿では、簡単なログイン機能のSQL呼び出し例を用いてColumn SQL Truncationを説明したいと思います。 認証用テーブル定義の説明 認証に用いる会員テーブルを下記とします。ご覧のように、ログイン名を示す列 username には一意制約がありません。(追記)一意制約はふつうあるだろと思われるでしょうが、CMS四天王の中で一意制約

  • 嵐のコンサートがあるとダブルブッキングしてしまうホテル予約システムを作ってみた

    今年の5月1日に、仙台市内のホテルで多重予約のトラブルが発生したと報道されています。 部屋数203室の仙台市のビジネスホテルで、9月18~23日の宿泊予約を数千件受け付けるトラブルがあった。アイドルグループ「嵐」のライブが宮城県内で開催される期間だった。インターネットでの申し込みが殺到し、システム障害が起きたとみられるという。 トラブルがあったのは、仙台市泉区の「ホテルルートイン仙台泉インター」。ホテルなどによると、9月19、20、22、23日に宮城スタジアム(宮城県利府町)で嵐がライブを開くことが明らかになった後の5月1日午前5時ごろ、ネットを使った予約申し込みが殺到していることに気づいたという。 203室のホテルなのに「予約」数千件 嵐公演で殺到か:朝日新聞デジタル より引用 5月1日の朝に何があったのか調べてみると、この日の早朝にテレビや新聞でコンサートの情報が流れたようですね。 お

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  • Time-based SQL Injectionは意外に実用的だった

    このエントリでは、Time-based SQLインジェクション、すなわち時間差を利用したSQLインジェクションが意外に実用的だったという報告をします。デモ映像ありです。 はじめに Time-based SQL Injectionという攻撃があります。これはブラインドSQLインジェクションの一種で、ある条件の場合に一定時間(例えば5秒)スリープし、そうでない時との応答時間の差で情報を盗もうというものです。1回のHTTPリクエストで1ビットの情報が得られるので、それを積み重ねることによって、いくらでも情報を盗めるはずです…理論的には。 しかし、「理屈はそうでも、時間が掛かりすぎるよね」ということで、深くは追っかけていませんでした。SQLインジェクションの検査には有効でも、悪用としての実用性はあまりないと考えていたのです。 きっかけ きっかけは、以下のYahoo!知恵袋に以下の質問です。 SQL

    Time-based SQL Injectionは意外に実用的だった
  • パスワード定期的変更の効能について徳丸さんに聞いてみた

    高橋: こんにちは、高橋です。今日は徳丸さんをお招きして、今話題のパスワードの定期的変更について、当のところ効果がないのか、その効能についてご説明いただきます。徳丸さん、よろしくお願いします。 徳丸: 徳丸です。いつもはパスワードの定期的変更にはあまり意味がないと主張していますが、今日はパスワードの定期的変更を擁護する立場なんですね。面白そうです。よろしくお願いします。 高橋: まず問題の整理についてです。IPAより9月3日に『「ID・パスワードのセキュリティ対策促進に関する広告等業務」 係る企画競争 』の仕様書(PDF)が公開されました。その仕様書中の行動喚起を促す対策事例の一つに「ID・パスワードは定期的に変更する」 があったので、セキュリティクラスタが騒ぎ出し、その結果かどうかは分かりませんが、9月9日に同仕様書が改定され、パスワードの定期的変更は対策例から削除されました。一連の議

  • XSSとSQLインジェクションの両方が可能なRFC5322適合のメールアドレス

    メールアドレスの「ルール」に関する話題が盛り上がっていますね。 「メールアドレスのルール」系まとめがそろって間違ってるのでご注意を 「メールアドレスのルール」なんて使ってはいけない3つの理由 これらのエントリに異論があるわけでありません。メールアドレスに関するルールというとRFC5322などがあるものの、現実の運用では簡易的な仕様を用いている場合が大半である…という事情は、私も以前ブログに書きました。、 稿では、「空前のメールアドレスのルールブーム(?)」に便乗する形で、RFC5322に準拠したメールアドレスで、XSSやSQLインジェクションの攻撃ができることを紹介します。と言っても、SQLインジェクションについては、過去に書きましたので、稿では、RFC5322バリッドなメールアドレスでSQLインジェクションとXSSの両方ができるメールアドレスを紹介します。 まず、攻撃対象として、以下

    XSSとSQLインジェクションの両方が可能なRFC5322適合のメールアドレス
  • SQLインジェクションゴルフ - なんと3文字で認証回避が可能に

    昨日のエントリ「SQLインジェクションゴルフ - 認証回避の攻撃文字列はどこまで短くできるか?」にて、認証回避の攻撃文字列が5文字にできる(「'OR'1」)ことを示しましたが、@masa141421356さんと、やまざきさん(お二人とも拙著のレビュアーです)から、idとpwdにまたがった攻撃例を示していただきました。やまざきさんの例は、MySQL限定ながら、なんと3文字です。これはすごい。 @masa141421356さんの攻撃例 @masa141421356さんのツイートを引用します。 @ockeghem 大抵のDBでid=''OR' AND pwd='>' ' が通ると思います(id側に「'OR」, pwd側に「>' 」で6文字)。長さ0の文字列がNULL扱いされないDBなら最後のスペースを消して5文字です。 — masa141421356 (@masa141421356) June

  • SQLインジェクションゴルフ - 認証回避の攻撃文字列はどこまで短くできるか?

    コードゴルフという競技があります。与えられた問題(例えばFizzBuzz)を解くコードを、いかに短いプログラムで実現できるかというものです。 脆弱性の世界でもXSS Golfというものは既にあるようで、我らが はせがわようすけ氏にも、「短いXSSの話」というプレゼン資料が公開されています。第2回のOWASP Japanローカルチャプターミーティングでの講演ですね。これ、面白いので、まだ見ていない方はぜひご覧になって下さい。 XSSがあるならSQLインジェクションはどうかということで、ちょっと考えてみました。この手の遊びは、問題のルールが命というというところはありますが、最初なのであまり厳密に考えずにだらだらとやってみます。 攻撃対象プログラム やはり、SQLインジェクション攻撃でみなさまおなじみの認証回避がよいのではないかと思いました。拙著「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り

    SQLインジェクションゴルフ - 認証回避の攻撃文字列はどこまで短くできるか?
  • 多発するWeb改ざんに備えてinotifywaitによる改ざん検知を導入した

    Webサイトの改ざん事件が多発しています。Webサイトに対する基的なセキュリティ施策を実施していればまず被害にあうことはないとは思うものの、全ての手口が公開されているわけではないので、何となく「嫌な感じ」もします。 【参考】 Web サイト改ざんに関する注意喚起(JPCERT/CC) 2013年6月の呼びかけ 「 ウェブサイトが改ざんされないように対策を! 」(IPA) @Police ウェブサイト改ざん事案の多発に係る注意喚起について(pdf) 5月から多発しているHP改ざんインシデントをまとめてみた。 - piyolog 当方のサイト(会社、個人)は、一通りのセキュリティ施策は実施しているつもりですが、絶対に改ざんされないかというと、改ざんされることは想定しておかなければならないと考えています。 当方のセキュリティ施策の例 FTPをやめ、sshのみで管理運用 sshのパスワード認証を

  • JSONをvbscriptとして読み込ませるJSONハイジャック(CVE-2013-1297)に注意

    はせがわようすけ氏のブログエントリ「機密情報を含むJSONには X-Content-Type-Options: nosniff をつけるべき」にて、巧妙な罠を仕掛けることにより、別ドメインのJSONデータをvbscriptとして読み込み、エラーハンドラ経由で機密情報を盗み出すという手法が紹介されました。これは、IEの脆弱性CVE-2013-1297を悪用したもので、MS13-037にて解消されていますが、MS13-037はIE6~IE8が対象であり、IE9以降では解消されていません。 また、MS13-037を適用いていないIE6~IE8の利用者もしばらく残ると考えられることから、この問題を詳しく説明致します。サイト側の対策の参考にして下さい。 問題の概要 JSON形式のデータは、通常はXMLHttpRequestオブジェクトにより読み出しますが、攻撃者が罠サイトを作成して、vbscript

    JSONをvbscriptとして読み込ませるJSONハイジャック(CVE-2013-1297)に注意
  • ログアウト機能の目的と実現方法

    このエントリでは、Webアプリケーションにおけるログアウト機能に関連して、その目的と実現方法について説明します。 議論の前提 このエントリでは、認証方式として、いわゆるフォーム認証を前提としています。フォーム認証は俗な言い方かもしれませんが、HTMLフォームでIDとパスワードの入力フォームを作成し、その入力値をアプリケーション側で検証する認証方式のことです。IDとパスワードの入力は最初の1回ですませたいため、通常はCookieを用いて認証状態を保持します。ログアウト機能とは、保持された認証状態を破棄して、認証していない状態に戻すことです。 Cookieを用いた認証状態保持 前述のように、認証状態の保持にはCookieを用いることが一般的ですが、Cookieに auth=1 とか、userid=tokumaru などのように、ログイン状態を「そのまま」Cookieに保持すると脆弱性になります

    ログアウト機能の目的と実現方法
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