VT信管(近接信管) これはレーダーと無関係でないのでここで説明します。 吉田満の「戦艦大和ノ最期」に記述のある臼淵大尉の戦訓への付箋に(「ドイツ」の渡洋爆撃を無力とした「イギリス」の最新対空兵器を知らぬか。高角砲弾に長さ数百米の鎖をもって分銅を結びつけ、「ロケット」により弾速を落とさぬやうに発射する。鎖はその倍の直径の円を描きつつ敵機に襲ひかかる{以下略))との話があります。実際にはイギリスはこの種兵器のアイディアは出したのですが、製造には関わっていません。米国も欧州戦線ではこの種兵器はV-1ミサイル迎撃と大戦末期のバルジの戦闘にしか使用してはいません。帆船時代には帆柱を倒す目的のチェーンショットと呼ばれる分銅と鎖の組み合わせの砲弾はありましたが、ここにあるような運動をさせる機能は物理的に難しいようです。 しかし航空機の性能向上から対空兵器の限界が見えてくると、この種の夢の兵器が欲しくな