2015年9月3日、中国で抗日戦争勝利70周年記念・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念の閲兵式が開催されました。日本のメディアでもかなり大々的に扱われているので、報道を目にした人も多いのではないでしょうか。 それで必ず出てくる問いが、「閲兵式の狙いとは?」というものなのですが、出てくる専門家みなみなが結構違うことを言っていて面白いな~、と。チャイナウォッチャーの論調を知る絶好の試金石かもしれません。 今回の閲兵式に限らず、中国の大きな問題の切り口はだいたい3つに分けられます。第一に「すべては権力闘争だよ派」。今回の閲兵式の狙いでいうと、習近平の権力確立、軍掌握のアピールという結論に。 第二に「維穏圧倒一切(治安はすべてに優先する)派」。統治を強固にし、共産党の支配の強化、「和平演変」(平和的体制転換)の阻止に関する動きを重視する人々。今回の閲兵式の狙いは、「大国・中国の復活」(=中国の夢