地に足の着いた議論をするために 筆者が、この連載の中で一貫して強調しているのは、まず対象を"見える化"して、全体構造をつかみ、その上で課題箇所などを特定して、ロジカルにものごとを判断していくという"モデル中心アプローチ"である。 関係者を集めて議論するにしても、徒手空拳でやると、参加者がそれぞれに宙を見て自分なりのイメージを浮かべつつ議論しているような風景になってしまうことが多い。言葉の上ではやりとりが成立しているかに見えるものの、なんとなく地に足が着いた議論になっていない。果たして同じものを意識してのかみ合った話になっているのかどうか怪しいところである。 状況の認識が異なれば、それぞれの要求は必然的に異なったものになり、合意の形成は難しい。このような空中戦状態を地上戦に落とし込むためには、全体を見渡すための共通の地図を作って、その上で課題となる箇所を指さしての議論にすることである。 "見
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