#3です。 非常に興味深い、かつ勉強になる回答が#4の方より出されました。 他の回答について意見のやりとりをすることは好ましくない、という規約も存じております。 なるべく規約に抵触しない形で回答の追加をさせていただくことを質問者さんにお許し願いたいと思います。 まず第一に、#4さんの >ただ、このスタイルの話は、「科学啓蒙書」や「冒険談」の体裁を取って、青少年向き作品として販売層を設定しないと、アカデミックな立場の人たちからは、「荒唐無稽」とされ、高度な文学や芸術を論じていた人たちからは、所詮、「子供騙し」という評価を受けて、出版そのものが困難になるため、販売対象として、青少年を戦略上取らざるを得なかったのだろうというのが、私見です。 というのは、非常に鋭いご指摘だと思いました。 確かに、今日のようにSFというジャンルが確立されていなかった当時のことを考えると、そうした側面は否定できないと
2012年12月12日午前9時49分頃、北朝鮮は朝鮮半島の西岸の付け根近く、黄海に面した平安北道・東倉里(トンチャンリ)にある西海衛星発射場から、ロケット「銀河3号」を発射した。日本政府はこれを「人工衛星と称するミサイル発射」と称しているが、この打ち上げそのものは衛星打ち上げと考えて間違いない。打ち上げの方角はちょうど真南の方位角90度。北朝鮮の事前情報によれば、高度500kmの太陽同期軌道への打ち上げだという。 その後、北朝鮮が事前に通告してきた3海域に、それぞれ1つずつの落下物が確認された。それぞれ第1段、衛星フェアリング、第2段と思われる。予定海域に予定通りに落下したということは、第2段までの飛行が正常であったことを意味する。次の第3段が正常に動作すれば、北朝鮮は初の人工衛星の打ち上げに成功したことになる。 北朝鮮は過去の打ち上げ失敗でも、「衛星打ち上げに成功」と声明を出しているので
§ (追記:2016-02-04)2016年2月の北朝鮮人工衛星打ち上げ予告について 北朝鮮が2016年2月3日に再び人工衛星の打上げを行うと国際機関を通じて通告しました。現時点で打ち上げ予定日は2月8日~25日、時刻は北朝鮮時間の7:00~12:00(日本時間7:30から12:30の間)となっています。第1段、フェアリング、第2段の落下予測海域が通告されていますが、2012年とほぼ同じ海域です。以下は2012年の打上げの際の内容ですが、現時点では、経路予測を含め付け加えるべきことはほとんどありません。 (追記:2016-02-07 )日本政府から北朝鮮が2月7日午前9時31分頃に打ち上げを行ったという発表がありました。第1段は9時37分頃、フェアリングは9時39分頃にほぼ予定の海域落下。9時41分に沖縄上空を通過。第2段は予定の海域から外れ9時45分頃フィリピンのルソン島の東側付近の海上
Western Ontario 大学の Adrian Owen 教授が、12 年間植物状態と診断されてきた男性と、MRI を使って対話することができたとのこと。Owen 教授が男性に幾つか質問したところ、脳スキャンを通して脳が部分的に光ったため、「痛みを感じていない」など男性の考えを知ることができたのだそうだ (BBC News の記事、thestar.com の記事、本家 /. 記事より) 。 自動車事故により脳に重度の損傷を受けた Scott Routley 氏 (39 歳) は、目は見開かれたまま物理的な反応がないため植物状態と診断されてきた。これまで植物状態と診断された場合は、自分及び周囲環境を認識できていないとされてきたが、今回の実験により、Routley 氏には意識があり、自分が誰であり、何処にいるのを認識できていることが明らかとなった。 植物状態で対話不能と思われている患者で
米国科学振興協会(AAAS)の公式刊行物で世界的に著明な学術誌である「Science」は10月18日、英オックスフォード大学のChristopher Bronk Ramsey博士が第1著者を務めた、放射性炭素年代測定法に関する論文「A Complete Terrestrial Radiocarbon Record for 11.2 to 52.8 kyr B.P.」において、データ収集などで中心的な役割を果たした日本人研究者の主要な4名による記者会見を文部科学省において実施した。 日本人研究者の20年におよぶ努力の結果、これまでより4万年も更新して5万2800年前まで正確に遡れるようになった年代目盛りと、大気からの直接的な放射性炭素記録をまとめあげることに成功したという内容の会見である。 会見に参加したのは、日英独を含む「水月湖プロジェクト」全体のリーダーである英ニューカッスル大学の中川毅
もっと暗い星なら、寿命は長いかもしれないけど そのかわりに光が足りず まわりの惑星は、寒い世界になってしまいます。 そこでも、生命が生まれる可能性は、あまりない。
東京によってから、ベルリンに来ています。 フンボルト大学の理工系キャンパスの近く、ベルリンの南東部の湖沼地帯にある会議施設に滞在しています。ドイツが東西に分かれていた時代から、東ベルリンで毎年開催されてきた素粒子論の国際会議で、東西統一後も続き、今年で第41回目だそうです。 ベルリンには2010年の春に3ヶ月滞在したので、懐かしいところです。 ⇒ 当時のブログ 左の写真は、会議場の庭から湖をながめたことろです。ルネ・マグリットの絵のような風景だったので、貼ってみました。 さて、日本数学会が年に4回刊行している『数学通信』の2012年夏季号に、巻頭言を書きました。 タイトルは「役に立たない研究の効能」。編集部のご了承を得て、ここに転載します。 役に立たない研究の効能 一昨年の秋に、カリフォルニア工科大学の数学教室の方々から数学教授を併任にならないかと聞かれました。私は物理学者として教育を受け
モスキートと言う飛行機が第二次大戦中に活躍しました。作ったのはイギリスのメーカーで「デ・ハビランド」という会社です。「風と共に去りぬ」のメラニー役のオリビア・デ・ハビランドの親戚の会社です(個人的意見で恐縮ですが私はこの人の方がスカーレット役のビビアン・リーより余程奇麗と思っております)。飛行機好きの方はこの飛行機をよくご存知だと思いますが世界の傑作機の中には必ず顔を出す飛行機です。この飛行機はどこが優秀だったのかと言いますと。まずスピードが早かった。それもすさまじく早かった。この飛行機は本来爆撃機でしたが最高 速度は612kmも出せました(最終型では664km、それも高度12,810mですからすごいものです。太平洋戦争中に日本の戦闘機が追いつけなかったB29でさえ最高速度576km、ゼロ戦で518kmの最高速度ですから、その速さが分かると思います。そのスピードの早さを生かし、最初から防御
米ワシントンD.C.(Washington D.C.)にあるコンテンツ会社オートメーテッド・インサイツ(Automated Insights)で、自動生成プログラム作成した記事コンテンツを表示させたコンピューター画面(2012年7月9日撮影)。(c)AFP/Jim Watson 【7月13日 AFP】米ジャーナリズム界にさっそうと現れたその「新人記者」は、コーヒーブレークも取らず、猛烈なスピードでひたすら記事を量産するが、福利厚生は適用されない。 その正体は、コンピューター・アルゴリズム。企業の業績報告書やスポーツの試合結果といった膨大な量の生データから、必要な情報だけを抽出し、文章として読める形に整えるのだ。米国の新聞紙面やニュースウェブサイトで今、こうしたアルゴリズムが生み出す記事がじわじわと数を増している。 「基本的で定型の記事ならば、何にでも使える」と、メディア関連リサーチ会社アウ
現代文明は電気という便利なエネルギーに依存している。だが、電気は長距離の送電損失が大きく溜められないという欠点がある。中部大学 超伝導・持続可能エネルギー研究センターの山口作太郎教授らが進めている「超伝導直流送電」が、こうした事情を変えるかもしれない。超伝導直流送電技術で地球規模の電力網を構築すれば、エネルギーを安定供給できる可能性があるというのだ。現在、中部大学では200m級の超伝導直流送電プロトタイプを建設し、実用化に向けた研究を行っている。 どうしてこれまでの送電は、交流だったのか? ▼中部大学の200m級超伝導直流送電プロトタイプ。手前にある2つのタンク上の容器は、電源などをつなぐための端末容器。画面奥にあるタンクは液体窒素の冷却循環装置だ。 火力発電所や原子力発電所、水力発電所で作られる電気は交流で、日本国内では基本的に交流で送電されています(*)。さまざまな研究機関や企業で研
ドイツ北部ハノーバー(Hannover)の世界最大の情報技術見本市「CeBIT」で脳波を使ったゲームを楽しむ男性(2010年3月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/DANIEL MIHAILESCU 【11月10日 AFP】脳波を検査すれば、実際には意識があるのに永続的な植物状態にあると誤診するケースを防げるとする論文が、10日の英医学誌「ランセット(Lancet)」に発表された。携帯可能で安価な診断手法や、意識のある患者と意思疎通を可能にする技術の開発に期待がかかる。 「昏睡状態」が意識がなく覚醒してもいない状態を指すのに対し、「持続的あるいは永続的な植物状態」は「自己や環境についての意識はないが覚醒した状態」と定義されている。この「持続的な植物状態」は、脳死と異なり法律上は人の死と認められていない。 カナダ・ウエスタンオンタリオ大学(University of Western Onta
素粒子論研究室の改装工事も終盤になりました。木曜日には工事の騒音を避けて、物理学・数学・天文学部門の事務室のならびにある副部門長の居室で、こっそり研究をしていました。 部門長が現れて、「ニュートリノが光より速いって聞いたかい。」と言います。 持っているのはニューヨーク・タイムズ紙の記事。速報論文や研究所のプレスリリースでないところが普通ではありません。 「CERNからグランサッソに打ったニュートリノが60ナノ秒早く着いたって言うんだ。」 「誤差はどのくらいですか。」 「10ナノ秒と書いてある。」 「距離にして3メートルか。GPSを使えば可能ですね。」 後で聞いた話では、他にも誤差の因子があるので、距離については20センチメートル程度の精度が必要だそうです。 「超新星1987Aまでの距離ってどのくらいでしょうか。」 1987年に観測された超新星Aからのニュートリノは、可視光が地球に届く約3時
金沢大発の医療ベンチャー企業「キュービクス」(石川県野々市町)は19日、簡単な血液検査だけで「消化器がん」を発見できる世界初の検査キットの輸出を目指し、欧州人向けの性能試験のためドイツの医療企業に検査キットの提供を始めたと発表した。 同社は、同大医薬保健研究域の金子周一教授らが約2年前に開発した、消化器がんの有無を血中の遺伝子の変化で判別する新技術を使い、「マイクロアレイ」と呼ばれる検査キットを製造。 この検査キットを使えば、2・5ccの血液を採取するだけで、3日で結果が分かるといい、胃がん、大腸がんなどの消化器がんを9割の精度で発見できるという。同社によると、これまでの性能試験は日本人だけに行われてきたため、人種が違っても同様の性能があるかどうかを調べようと、ドイツの企業と共同で試験に臨むことにした。 マイクロアレイは8人分を同時に検査でき、原価が1枚約40万円。キュービクスの丹野博社長
体に備わる免疫の仕組みを使いがんをたたくがん免疫薬「オプジーボ」などの効き目を予測し、過剰な投薬を避けるための研究が相次いでいる。東北大学などは免疫細胞が分泌する特定の分子ががんの…続き 磨いた「確信」 がん克服に光 本庶氏ノーベル賞授賞式 [有料会員限定] がん免疫薬、投与の「やめどき」研究へ 全国40病院 [有料会員限定]
【ワシントン=勝田敏彦】国際宇宙ステーション(ISS)に向かっている無人補給船「こうのとり(HTV)」が27日、到着する。米国のスペースシャトルや欧州の補給船ATVも近く到着して、ドッキング中のロシアの補給船プログレスやソユーズ宇宙船も含め、最大6機の宇宙船が勢ぞろいしそうだ。 ISSでは、打ち上げが遅れていたシャトルやATVのドッキングが2月から3月にかけて集中。シャトルのドッキング中にHTVが分離するとトラブルの原因になる可能性があるため、米航空宇宙局(NASA)は宇宙航空研究開発機構にHTVのドッキング期間の延長を要請した。ドッキング期間が最長で想定の2倍の60日になる可能性がある。 シャトルとHTVはドッキングする位置が近いため、ロボットアームでHTVを別の位置に仮移動させ、シャトル分離後にまた戻す作業が必要になりそうだ。 HTVは補給物資をISSに移し、30日間でごみを積み
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