任天堂が日本中の子供たちを熱中させた家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」のソフトや旧世代のパソコン用ゲーム、アーケードゲーム…。昔懐かしのゲームソフトが今、次々と姿を消し、存亡の危機にある。「昔、遊んだゲームをもう一度プレイしたいけど、今どこにあるのか分からない…」。国内のゲーム愛好家たちのこんな“寂しさ”を解消しようと、レトロゲームの保存や公開、さらには文化財としての地位確立を目指す運動が活発化している。童話のように 「童話は語りつがれていくのに、どうしてゲームは後世に残されていかないのか。ゲームも大切な思い出なのに…」 劣化したフロッピーディスクやカセットテープなどのゲームソフトを収集・保管するため、昨年9月に設立されたNPO法人「ゲーム保存協会」(東京)の理事を務める男性医師(38)は嘆く。 近年、ゲーム業界では復刻版ソフトを発売するケースが増えているものの、男性は「ユーザーニ