岩田 では、ここから『うごくメモ帳』の話に入りましょう。 教科書のはじっこに描くパラパラマンガのようなものと、 小田部さんがこれまでにされてきたようなことは、 ある意味で対極にあるとも言えるし、 ある意味で原点は同じとも言えるんですけど、 小田部さんに『うごメモ』を見せようと思ったときに 小泉さんはどう思ったんですか? 永年の師匠と弟子の関係からすると、 元気よく見せにいけたのか、 それとも恐る恐るですか? 小泉 小田部さんだったら きっとおもしろがってくれるだろうと思っていました。 最初に説明するときに 絵を動かしたいんですと言えば、 小田部さんはわかってくださると思っていたので、 けっこう胸を張っていきました。 小田部 僕も話を聞いたときは、 「おもしろいねえ、こんなこともできるの」みたいな感じで。 小泉 内心はドキドキでしたけど(笑)。 岩田 小田部さん