先月、厚生労働省や国土交通省の公式サイトが相次いでハッカーの攻撃を受け、サイト書き換えなどの被害に遭いながら、「週末でセキュリティー担当者に連絡がつかない」などの理由でいずれも対応が後手に回っていたことが、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)の調べで分かった。 NISCは「国の対応として余りにもお粗末」として両省に再発防止を求めた。 厚労省では大分労働局のサイトの一部がイランの地図に書き換えられていた。ネット上を監視していたNISC職員が4月13日に発見し、すぐ通報。ところが、同労働局の担当職員はその約1週間前の同7日には把握していたという。職員は書き換えられたページだけを閉鎖してサーバー管理会社に調査を依頼したが、本省には報告しておらず、同じ管理状態の他サイトがそのまま放置されていた。 国交省の場合、入札情報などを掲載する「調達情報公開システム」のサイトが中国国旗の表示に書