2010年1月,「改正著作権法」が施行された。ブログやTwitterなどに書かれた情報を基にして個人や社会の動きを解析することや,検索エンジンが行うコンテンツの複製やストリーミング配信におけるキャッシュについて,必要と認められる限度においては権利者の許諾を必要としないことが明文化された。これにより,国内でも米グーグルのような検索サービスが可能になったほか,Webに公開されるライフログを解析する道が開けた。しかし,改正著作権法のガイドライン策定を担当した壇俊光弁護士は,今回の法改正では国内のWebビジネスを加速させるに至らないと考える。 著作権法をテコにして,人,企業が簡単に検挙できてしまうことだ。実際に,ビジネスの現場で著作権法の刑事事件は多い。例えば,2009年1月に発生した日本IBMの情報漏えい事件は,個人情報などが流出したことが問題だったにもかかわらず,罪状は著作権法違反だった。漏え
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