東京国際フォーラムで31日に開催された「INTERNET Watch 10周年記念シンポジウム『インターネット Next Stage』」のセッション Part 3で、1995年頃に社内ベンチャーとしてPCのセキュリティビジネスを立ち上げたというラックの三輪信雄代表取締役社長が登壇。「情報セキュリティガバナンスの夜明け」と題して講演を行なった。 ● セキュリティ対策は後付けからビルトインへ 「1995年頃だと『そもそもファイアウォールって何?』という状況だった」と三輪氏。ラックでは自社サイトを構築する際にFreeBSDを導入したが、当時はパスワードなしでログインできたという。性善説に基づいて運営されていた当時のインターネットは自由で牧歌的だったが、「これだけ自由だと後で必ず問題になり、ビジネスになる」とも思っていた。 三輪氏の直感は確信へと変わる。2000年1月頃からDoS攻撃やWebサイト