猫が箱を好む習性があることはよく知られている。ゴージャスなベッドを買ってあげても見向きもせず、むしろそのベッドが梱包されていたダンボールに入り浸っているというのは猫あるあるだ。 そしてそれは立体の箱に限ったことではない。床にテープやコードで平面の四角や円を作るだけで、そこにホイホイと入り込んでしまうのだ。これは猫転送装置(猫ホイホイ)と呼ばれており、猫たちが転送されている様子はネット上で見ることができる。 ではなぜ猫は、ただ床にテープを張っただけの平面の図形の中に入り込もうとするのだろう?どうやら錯視効果が働いて、箱のように見えてしまうからと言う研究結果が報告された。 猫も錯覚する主観的輪郭の錯視 名前は知らなくても、どこかで錯視図形、カニッツァの三角形や正方形を見たことはあるだろう。周囲の図形によって輪郭線が示唆されると、ないはずの線が見えてしまう錯視のことを「主観的輪郭」という。 この