財政法の禁じ手と批判を浴びた「日銀の国債引き受け」とも受け止められた自身の発言を軌道修正したが、日銀に対しては、かつての自民党政権とは次元の違う大胆な金融緩和を期待した。甘利明政調会長も日銀法改正議論について「日銀の独立性は確保していく」と明言、政治介入との批判をかわす柔軟姿勢に転じた。 <政権公約は「実行できることしか書かない」、次元の違う金融緩和を実行へ> 安倍総裁は「日本を取り戻す」とした政権公約には、「実行できることしか書かない」と政策の実現性を強調。3年前の自民党政権で推進した政策とは次元の違う政策対応を行うと繰り返した。円高・デフレ脱却の大きな政策の柱と位置付ける金融政策についても「かつての自民党政権とは次元の違う金融緩和を実行していく」との決意を強調した。 <「日銀の国債引き受け」発言を軌道修正、物価目標「3%を固定的に言ったことはない」> 日銀による建設国債買い入れ発言には