セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)が、ネット事業の拡大にアクセルを踏み込む。12月2日、同社傘下のセブン&アイ・ネットメディアはカタログ通販大手ニッセンホールディングスの買収を発表した。 株式公開買い付けにより、約126億円でニッセン株の50.1%を取得し、子会社化する。買い付け価格は1株410円と、直近1ヶ月間のニッセンの平均株価(317円)より約3割高い水準だ。 2日の会見で、セブン&アイの村田紀敏社長は、「お客様がインターネットを駆使して、あらゆる販売チャネルと連携・接続し、多様な購買活動が行われる時代になる」と強調。今回の買収について、「ニッセンのカタログ販売やネットの技術が、セブン&アイのリアル店舗の強みと融合すれば、新たな相乗効果が生まれると判断した」と語った。 ニッセンホールディングス(以下、ニッセン)の佐村信哉社長も、「ニッセンにはこれまで店舗がなかった。