HCDは人間を相手にしている。だから、その相手について知ることは必須のことであり、心理学を勉強しておく必要がある。勉強する際、心理学の現象や法則が自分のやっている仕事のどういう面に関係してくるのかを頻繁に考えることで、HCDの実践に結びついた生きた心理学の知識となる。 黒須教授 2014年5月19日 心理学や社会学、文化人類学などの社会科学あるいは行動科学が、HCDの基礎として、人間工学と同じように重要であることはいちおう知っているという人が多いと思う。ただ、人間について学ぶという目的での心理学の勉強は、通俗的な心理関連の書籍を読むだけでは全く不十分だし、心理学の概論書を読むだけでも十分とは言えない。 その反対に、HCDをやる以上は、心理学を専攻しておかねばなければならないのかというと、そうではないと思う。自分の研究として心理学を専攻するためには、心理学のディシプリンにしたがって、仮設を構
途方もなく複雑な人間の脳は、どのように機能しているのか。脳の奥深くをのぞき見る先端技術を駆使した、脳研究の最前線に迫る。 文=カール・ジンマー/写真=ロバート・クラーク 脳研究の最先端では、さまざまな試みが行われている。ニューロン(神経細胞)の微細な構造を明らかにする研究もあれば、無数のニューロンが何千種類ものタンパク質をどのように生産して利用するかを調べて、脳のマップを作ろうという取り組みも進む。 活動中の脳を可視化できるようになると、機能不全も突きとめやすくなる。健常者の脳と自閉症者の脳、統合失調症やアルツハイマー病の患者の脳の構造的な違いを探る研究も始まっている。脳の構造と機能の関係がより詳しくわかってくれば、病気の診断や発症メカニズムの解明につながる可能性がある。 脳を見るために脳を消す 脳を可視化する最先端技術の中でも、特に意外なのは、米スタンフォード大学の神経科学者で精神科医で
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