高度経済成長時代に活躍したオート三輪が三十一日から、豊田市郷土資料館で開催中の特別展「ぼくらの1967-50年前のとよた・日本・世界-」で、会期後半の目玉として展示される。十二月三日まで。三十日に前半の「主役」だったトヨタ自動車の大衆車「初代カローラ」との入れ替え作業があった。 特別展は五十年前の世相を当時の生活用品や玩具、写真で紹介している。展示されるオート三輪は、東洋工業(現マツダ)が一九六七(昭和四十二)年に製造した水色の「軽三輪トラックK360」。同館によると、K360は五九~六九年に生産され、「ケサブロー」の愛称で庶民に人気だった。 この日はまず、展示会場からカローラを搬出。北名古屋市歴史民俗資料館からトラックで運ばれてきたオート三輪を、自動車設備会社の従業員ら十人がかりで慎重に手で押して会場に入れ、「バトンタッチ」が完了した。