中島さんは「なかしまさん」か「なかじまさん」か。全国各地にある名字だが、読み方は地域によってわかれる。中島姓の発祥の地のひとつとされる愛知県の一部では「なかしま」と濁らないことが多い。全国的に「なかじま」が主流なのに、なぜなのか。 「愛知に来ると、『なかじま』が『なかしま』になる。ここで活動するときは『なかしま』にします」。在日イタリア商工会議所(東京)の中島峻介さん(36)は6月、名古屋市であった、担当するイベント開催の記者会見のあいさつで「改名」を宣言した。 群馬県藤岡市の中島(なかじま)という地に生まれた。同じ名字が多い地区でクラスには中島姓が2、3人いたが、全員「なかじま」。東京で働き始めてからも他の読み方をする人に出会ったことはなかったという。 ところが、イベント準備で名…
名古屋城の木造新天守の完成が遅れる可能性が出てきた。名古屋市は「2022年末完成」の目標を取り下げていないが、工事の前提となる石垣の調査が遅れているのに加え、許可権を持つ文化庁からも課題を突き付けられているためだ。 「承服しがたい。石垣に安全性があるというのは、あまりにも事実に反する」 13日にあった市の有識者会議「石垣部会」。市は昨年から続けてきた天守台石垣の調査結果を示し、了承を得ようとしたが、有識者からは地震時の安全性などを巡って異論が相次いだ。 名古屋城は国特別史跡のため、天守の解体・建築を伴う木造化には文化庁の許可が必要だ。「石垣部会」の了承は、許可の条件の一つとされている。市はこの日の部会で了承を得て国に報告し、今秋に文化庁の許可を得ることを見込んでいたが、部会の了承が得られなかったことでほぼ絶望的だ。 「部会との齟齬(そご)なんて全然あらせん」。河村たかし市長は部会後、報道陣
沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターをデザインした下水道マンホールのふたに白い塗料を塗ったとして、沼津署と県警少年課、サイバー対策課は25日、器物損壊の疑いで埼玉県草加市住吉、男子大学生(21)を逮捕した。 逮捕容疑は6月5日、市内に設置されたキャラクターがデザインされたマンホールのふた3枚に、スプレーで白い塗料を吹き付けた疑い。 同署は容疑者の認否を明らかにしていない。 同マンホールのふたの損壊について同署などは2日、金属製の道具で傷を付けたとして器物損壊容疑で首都圏の男子高校生2人を逮捕。静岡地検沼津支部は20日、同容疑で2人を静岡家裁沼津支部に送致した。同署によると、このうち1人が容疑者と共に塗料を塗った行為にも関与しているとみられる。 ふたは、市と民間企業が連携してクラウドファンディングを募り市内9カ所に設置した。容疑者の逮捕を受け、市は同日、
単位不足の学生の対外試合を制限する制度について説明する関学大の村田治学長(左)と冨田宏治副学長=25日午後、東京都千代田区 関西学院大(兵庫県西宮市)は25日、体育会運動部に所属する学生を対象に、取得単位数などが規定に満たなければ対外試合などへの出場を禁止する制度を設けると発表した。スポーツ庁などによると、同様の制度は早稲田大(東京)が導入しているが、全国でも珍しいという。ともすると学業より部活動が優先されがちな学生スポーツ界に一石を投じる取り組みとして注目されそうだ。(大盛周平) 全国制覇の実績があるアメリカンフットボール部やサッカー部など全42部が対象で、来年春の新入生から適用。自主的に部員の学業成績に応じて試合への出場可否を決めている部もあるが、全学で統一基準を設ける。学生個人とも入学時に合意書を交わすという。 新制度では、4年に4~8回、取得単位数に応じて「出場資格あり」「条件付き
首相の安倍晋三は最近、官房長官の菅義偉とこんな相談を始めた。 「将来的に負担が増えそうなものを変え、財政健全化の道筋をつくる。政治主導でやろう」。そしてこう付け加えた。「経済成長なくして財政健全化はない」 政権復帰から5年半。消費増税を2度見送り、看板政策アベノミクスで大盤振る舞いを続ける安倍にとって、財政規律は大きな弱点だ。「次の3年」は、歳出削減に手をつける。一方で成長は掲げ続ける。先送りしたツケを自分の手で払い、長期政権の「実績」としていかに残すか。視線はすでに、9月の自民党総裁選「3選後」の政権運営に向いている。 わずか4カ月前は、行き詰まっていた。国会を揺るがした森友・加計問題は公文書改ざんという前代未聞の不祥事に発展。朝日新聞の世論調査で、内閣支持率は31%まで下落し、元首相の小泉純一郎が3選は「難しいだろう」と公言した。 それが今や永田町では、政調会長の岸田文雄が不出馬と安倍
豪雨の影響で中止していた岐阜市の長良川鵜飼の観覧船運航が25日夜、再開した。今月3日以来、22日ぶりで、計810人の観客が船上から伝統漁に見入った。 午後6時半すぎ、観客は再開を待ちわびたように続々と乗船。一時、強く降った雨も出航後には上がり、鵜匠が手縄で鵜を操りアユを捕まえる姿に、大きな歓声が上がった。 20年ぶりに乗船したという岐阜市の河村由紀子さん(45)は「再開してほっとした。ただ、多くの県外や海外の人に見てもらえなかったのは本当に残念。ぜひ体験してもらい、岐阜の魅力を感じてほしい」と話した。 鵜飼い漁自体は14日に再開。観覧船の航路に流れ込んだ土砂の撤去の必要があるため、河川敷から無料で観覧してもらっていた。中止期間中、約1万8千人分の予約のキャンセルがあり、乗船料の減収や対策工事費などで約6200万円の損失が出た。 (中日新聞)
自民党の岸田文雄政調会長が9月の総裁選に立候補せず、安倍首相の3選を支持する考えを表明した。 首相は既に、自らの出身派閥の細田派に加え、麻生、二階派の支持を得ている。第4派閥の岸田派を加えれば、党所属国会議員の6割に達する。 5年7カ月に及ぶ長期政権の下、我も我もと「安倍1強」に付き従う姿は、闊達(かったつ)な論争が失われた党の姿を映し出す。 「安倍総理と私は、政治理念とか、政策についても異なる部分がある」 岸田氏は記者会見でそう語った。ならば総裁選に出て、堂々と議論すべきだった。お互いの政策を鍛え、党内外の理解も深める機会となったはずだ。 安倍政権で4年半にわたって外相を務めた岸田氏は、昨夏から閣外に出て「ポスト安倍」候補と見られてきた。今春には派閥としての政策骨子を発表し、「トップダウンからボトムアップへ」「多様性を尊重する社会へ」など、首相との違いを強調していた。 だが結局のところ、
性的少数者をあからさまに差別し、多様な性のあり方を認めていこうという社会の流れに逆行する。見過ごせない見解だ。 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国ブロック)が「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題した月刊誌「新潮45」への寄稿で、同性カップルを念頭にこんな持論を展開した。 「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」 異性のカップルであっても、子どもを産むか産まないかは、個人の選択である。それを「生産性」という観点で評価する感覚にぞっとする。歴史的に少数者を排除してきた優生思想の差別的考えとどこが違うのか。 杉田氏は、日本は寛容な社会で、LGBTへの差別はそれほどないという見方も示した。事実誤認もはなはだしい。学校や職場、地域での偏見や差別は各種の報告で明らかだ。 さまざまな性的指向を認めれば、「兄弟婚を認めろ、親子婚
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