名古屋市教委が市内の小中学生十六万人に配るタブレット端末について、六月末としていた配備完了時期を四月初旬に二カ月以上前倒しすることが、市教委への取材で分かった。

障害者の就労支援施設を運営する社会福祉法人清穂（せいすい）会（岐阜市石谷）は、クラウドファンディング（ＣＦ）を活用し、利用者が出荷作業する県産バナナ「せいすい信長バナナ」を使って、酒造メーカー「千代菊」（羽島市竹鼻町）が仕込んだリキュールの商品化プロジェクトを進めている。それぞれの魅力が存分に発揮...

岐阜県ゆかりの戦国武将、明智光秀を主人公にしたＮＨＫの大河ドラマ「麒麟（きりん）がくる」も、２月７日の放送が最終回。オープニングロールの「撮影協力」で、常に岐阜県がトップで紹介されてきた県民注目の大河だが、名だたる武将たちが発する地名のアクセントが気になった人も多いようだ。特に岐阜市の、金華山と相...

昆虫館学芸員「温暖化影響あるのかも」　沖縄県が原産の昆虫「アカギカメムシ」が昨年、白山市など県内三カ所で相次いで初確認された。一九九〇年代から、本州や四国などに生息範囲を広げつつあるといい、同市の県ふれあい昆虫館の学芸員は「地球温暖化の影響があるのかもしれない」と話している。 アカギカメムシはカメムシの一種で体長は約二センチ。オレンジ色の胴体に、黄色く縁取られた黒い斑点を散らした模様をしている。明るい場所に生える樹木「アカメガシワ」の汁を吸う。 かほく市の二口恵美子さんが昨年八月、同市高松で発見。十一月には、金沢市の見崎一輝さんも能登町で目撃し、昆虫館に情報提供した。昆虫館の石川卓弥学芸員（４７）も昨年九月、白山市湊町の手取川河川敷で発見。アカギカメムシが、県内各地に定着しつつあることが分かった。

戦国時代の武将明智光秀の夫婦愛を詠んだことで知られる江戸時代の俳人松尾芭蕉の俳句「月さびよ　明智が妻の　はなしせむ」−。その句を記した懐紙が、加賀市山中温泉本町の芭蕉の館に展示されている。芭蕉の真筆かどうかは不明だが、関係者は「歴史の面白さに触れる機会に」と期待している。二月末まで。毎週水曜日は休館。　（小室亜希子） 懐紙は金沢市の俳文学愛好家小笠泰一さん（６１）が二〇一九年三月、インターネットオークションで約百万円で落札した。芭蕉の肖像画とともに軸装され、「月さびよ」の句の後には芭蕉の俳号「桃青（とうせい）」の印が押されている。 一九九三年発行の「芭蕉全図譜」（岩波書店）は句の原本が「所在不明」のため、昭和初期に出版された芭蕉関連の書籍に掲載された筆書きの懐紙を転載している。小笠さんが入手したものとは筆跡がわずかに異なり、印もない。小笠さんは入手した懐紙が原本とみて複数の俳文学研究者らに

まちづくり団体 取材、発信　漁師町として栄えた金沢市金石地区で親しまれる家庭料理を後世に伝えようと、地域住民でつくるまちづくり団体「かなラボ」の寺尾賢右（けんゆう）さん（４４）がレシピの取材、発信に取り組んでいる。地元の暮らしぶりがにじむ料理文化が薄れていく中、主婦らを訪ね歩き、「かないわレシピ」と名付けて紹介している。　（高橋雪花） 小さなカレイ「ゾロガレイ」を煮付けや大根ずしに。押しずしには薄板の代わりに昆布を−。金石に伝わる独特の料理文化だ。小さかったり見た目が悪かったりして出荷できなかった魚を、さまざまな方法で調理。かつて米の代わりに食されたといわれるほど大量に取れたイワシや、北前船の寄港地だったため手に入った昆布も多く使われる。

新型コロナウイルスの感染拡大により、来館者数が大幅に減少している彦根市の彦根城博物館は来月から、自宅にいながら博物館の魅力を実感してもらうオンライン体験ツアーなどを展開する。インターネットを活用した新たな試みで、将来の来館促進につなげる狙いだ。　（稲垣遥謹） 博物館によると、新型コロナの影響で、来館者数は例年の三〜四割程度に落ち込んでいる。コロナ禍における文化施設などの活動持続を目指す文化庁の事業の一環で、来日できない外国人や来館をためらう人たちに魅力を発信する。

今年のコンセプトは「分散化」−。洋菓子製造販売のクラブハリエ（本社・近江八幡市）は、バレンタインデーに合わせたイベントを各店舗やインターネットで展開している。新型コロナの感染が拡大する中、混雑する場所や期間を避け、ゆっくりと菓子を買い求められるよう、新たに地方の百貨店にも催事出店した。　（松瀬晴行） クラブハリエでは例年、バレンタインデーの直前は、チョコレートや菓子を求めて来場者が増える。今年は新型コロナ禍で、「三密」の回避は大きな課題。そこでオンラインショップで関連イベントを一月四日にスタートさせ、通販サイト「楽天市場」にもバレンタイン限定で初出店した。

歴代城主や藩主の家紋を写した刈谷城（愛知県）、紅葉やコスモスなど背景の絵を季節ごとに変える八幡山城（滋賀県）−。美浜町佐柿の若狭国吉城歴史資料館で、全国各地の城で販売している御城印七百点がずらりと並んでいる。どれも同館の大野康弘館長（５０）が、各地の城に足を運んで集めた。「御城印は地域振興にもつながる。現地に行って、直接手に入れてこそ意味がある」と魅力を語る。　（栗田啓右） 御城印は城の登城記念証で、和紙に城名やゆかりある城主の家紋の印が押してある。近年は城ブームで全国の城で作られており、遠方から買い求めに来る人も多い。低予算で製作でき、規模が小さい城でも簡単に作れるメリットがある。

諏訪市と下諏訪町を結ぶ国道２０号諏訪バイパスの整備未着手区間（一〇・三キロ）を巡り、バイパスに接続するアクセス道路として町が一九七二（昭和四十七）年に決定した都市計画道路が、諏訪大社下社秋宮の敷地内を横切っていることが分かった。大社の北島和孝宮司は二十六日に町役場で、計画の見直しを求める要望書を宮坂徹町長に提出した。　（倉形友理） 町建設水道課によると、この都市計画道路は延長四百八十メートルで、秋宮の正面から諏訪バイパスまでを結ぶ。このうち敷地内を横切るのは、秋宮の正面から参集殿近くの約百メートル。同課の担当者は「当時、なぜ敷地内を横切るルートにしたのか分からない」と説明する。

浜松市北区三ケ日町で、病原菌の繁殖を防ぐとされる青色光を照射して特産の「三ケ日みかん」を長期貯蔵する実験が始まった。米粒大の無数の発光ダイオード（ＬＥＤ）で青白く浮かび上がった貯蔵庫内は、ＳＦ映画の一場面のようだ。 実験は同市の機械部品メーカーや県などが共同で実施。地元のミカン農家三戸が協力し、収穫して木箱に入れたミカンに数カ月間、貯蔵庫の中で青色の光を照射する。光を当てずに貯蔵したミカンとも比較し、腐敗を抑える効果を調べる。

浜松市は、昨年三月に国史跡に指定された光明山古墳（天竜区山東）を紹介するパンフレットを作製し、二十六日から配布を始めた。市内の美術品や史跡などを紹介する「浜松の文化財」シリーズの第一弾。フルカラーで古墳の復元図や写真を掲載し、魅力を発信していく。　（坂本圭佑） 市文化財課によると、光明山古墳は全長八十三メートルの市最大の前方後円墳。五世紀後半から六世紀初めに造られたとされる。市は二〇一八年に発掘調査し、保存状態が良好であることや、墳丘の頂上や中段に埴輪（はにわ）が並べられていたことなどを確認した。 パンフレットでは主にこうした調査内容を収録し、地図や復元図などを交えて古墳の概要を説明。埴輪は円筒形と上部が広がった朝顔形が出土したといい、写真も紹介した。被葬者は明らかになっていないが、埴輪には渡来系の技術が用いられていたことなどから「倭（やまと）王権と結び付きを持ちつつ、渡来系の技術を積極的

報じたのは変異種の感染が判明した翌日の十九日朝の情報番組で、熱海駅前の様子が映し出された。放送後には不安に思った市民から市役所に、市内で感染者が出たかを問い合わせる電話もあったという。市はすぐに放送局に抗議し、配慮が足りなかった、と謝罪を受けたという。 変異種を巡っては、県は感染者の居住地域を明らかにしていないが、報道などで、熱海市は含まれない県東部保健所管内と判明した。斉藤市長は「東部保健所管内といっても一般住民には分からない人も多い。少なくとも市町レベルや性別、職業、感染の経緯を、個人が特定されない形で公表するべきだ」と訴えた。　（山中正義）

甘夏の皮を使って大型アート作品を手掛けてきた土屋清孝さん（６９）＝湖西市新所岡崎梅田入会地＝が、県産ミカンの主力品種「青島」を使って制作に乗り出した。作り方を伝える動画も公開。「甘夏よりも気軽にできる。ステイホームで子どもたちに作ってもらいたい」と呼び掛ける。　（鈴木太郎） 土屋さんは刑務官を定年退職した直後、自身が発明した皮むき器でむいたミカンの皮が植物の花に見えたことから制作を開始。皮が厚い甘夏やシークァーサーの皮をアイロンで乾燥させて絵の具で着色し、皮をタイルのように並べた絵画や立体オブジェを作ってきた。 一辺が一メートルを超える大型作品が増えて保管場所に困るなど、引退を考えていた土屋さん。「これで最後」と思って昨秋に作ったＮＨＫ連続テレビ小説「エール」の世界観を表すアートが浜松市のイベント会社の目に留まり、地域おこしのため地元産の青島を使った作品の展示を持ち掛けられた。

名張市の名張地区まちづくり協議会が考案した「ひやわんダンス」が、来月一日から地元のケーブルテレビ局「アドバンスコープ」で平日の朝と昼の五分間番組として放送される。ひやわんを通じた地域振興を図る協議会メンバーは「新型コロナウイルス禍で自宅にこもりがちな毎日の健康維持に役立ててもらいたい」と視聴を呼び掛けている。　（帯田祥尚） 新番組「ひやわんとダンス！ダンス！ダンス！」は月−金曜の午前十時からと午後二時から放送。視聴エリアの名張市と伊賀市青山地区以外でも見られるよう、スマートフォンアプリでの配信も予定している。

新型コロナウイルスの感染拡大で県内でも独自の緊急警戒宣言が出る中、時短営業の対象外となった津市の飲食店主らが、対象地域の桑名、四日市、鈴鹿市から「客が流れてくるのではないか」と不安を訴えている。関係団体が津市を時短営業の対象に加えるよう知事宛てに嘆願書を出すなど、波紋を広げている。　（鎌倉優太） 「鈴鹿方面の方が津の飲食店を利用している」。今月十八日に鈴木英敬知事宛てに提出された嘆願書には、タクシー運転手の言葉としてこんな文面が載った。団体によると、会員の一人がタクシーを利用した際に運転手から聞いた話を基に作成したという。

関市東貸上の刃物製造「ニッケン刃物」は二月十九日、刀剣を擬人化した人気ゲーム「刀剣乱舞−ＯＮＬＩＮＥ−」とコラボしたペーパーナイフをアマゾンなどで発売する。 ゲームに登場する三人のキャラクターが携える刀を模した三種類を用意。柄や色をそっくりそのまま小さくした。そのうち二種類はすでに予約で初回生産分を完売した。熊田祐士社長は「今回は刀剣乱舞ファンにターゲットを絞って企画した。ペーパーナイフとして使うだけでなく部屋の飾りとして使って」と呼び掛けた。　（森健人）

名古屋市の建築士らがつくる団体「中小田井発見プロジェクト　ＫＩＺＵＲＩ（きずり）」は、西区中小田井に残る築百二十五年の民家の改修工事を計画している。地区には江戸時代に整備された岩倉街道沿いに明治や大正の民家や蔵が並ぶが、老朽化して取り壊される建物も。「住人がいなくなって傷みが進んでおり、早く手を入れたい。住民らが集える町並み保存の拠点にしたい」と資金集めに奔走している。　（出口有紀） 木造で中二階がある民家は一八九六（明治二十九）年に造られ、二〇一九年秋まで住民がいたが転居し、現在は隣接する願王寺（がんのうじ）が所有。団体は同年から、市の町並み保存地区にも指定されている地区のマップを作るなど...

一宮市は二十六日、「ＤＩＡＤＯＲＡ（ディアドラ）アリーナ」として親しまれてきた、一宮市光明寺の市総合体育館の第一競技場のネーミングライツ（命名権）について、四月からスポンサーが同市のいちい信用金庫になることを発表した。新しい競技場名は「いちい信金アリーナ」となる予定。　（下條大樹） 現在、市と契約を結ぶ同市本町の繊維商社「モリリン」が更新しなかったため、市が公募。いちい信金のみが名乗りを上げた。契約は五年間で、計千五百十五万円のスポンサー料を市に支払う。

新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらず、都市部を中心に医療機関の病床が逼迫（ひっぱく）している。日本の病床数は世界有数にもかかわらず、危機的な状況だ。病床確保に全力を挙げねばならない。

霧に包まれた諏訪湖。湖面を覆った氷はほとんど消え、「御神渡り」の認定を担う八剣神社の宮坂清宮司はあぜんとした様子だ。観察を続ける諏訪市側湖畔の２７日午前６時半すぎの天気は雨で、気温、水温はともに３度を超える暖かさ。週末には再び冷え込む予報だが、宮司は「結氷するとは思うが、どのように成長していくのか…

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