歌舞伎俳優の中村獅童（４８）とＣＧのバーチャルシンガー・初音（はつね）ミクが共演し、京都・南座で２６日まで開催中の「超歌舞伎（ちょうかぶき）」公演が国内外に配信される。１２日はライブ映像を国内向けに、２０日～２６日には、英語字幕を付けて世界１１カ国に配信する。 ■ニコニコ発の舞台、ネット世代に人気 歌舞伎発祥の地・京都にある南座が不思議な劇場空間になっている。最後のカーテンコールになると、スクリーンに大写しになった初音ミクがかわいい声で歌い始め、ペンライトを手に舞台を動き回る中村獅童が「もっともっと」「おい！おい！」と客席をあおる。観客もペンライトを振って応える。紙吹雪の中、舞台と客席が一体となって盛り上がる演出になっている。 千葉・幕張メッセでの「ニコニコ超会議」で５年前から毎年演目を替え続いている「超歌舞伎」。南座には２年前に初進出した。 幕張メッセはネット世代の若者が客席に多い。南座

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愛知県の大村秀章知事のリコール（解職請求）を求めた署名運動を巡り、「署名者の個人情報は県広報で公開される」などと虚偽の情報をツイッターに載せて運動を妨害したとして、愛知県警が地方自治法違反（署名運動妨害）の疑いで、精神科医の香山リカ氏やジャーナリストの津田大介氏ら４人を名古屋地検に書類送付したと８日報じられ、ツイッターのトレンド入りした。「書類送付」とは一般になじみが薄い言葉だが、どんな意味なのか？警察は違法性をどう判断したのか？（デジタル編集部）

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飯田市の食肉販売業者などでつくる実行委員会は８日、「世界一長い」鉄板で焼き肉を楽しむイベントを市内で開くため、クラウドファンディング（ＣＦ）を始めたと発表した。集めた資金で長さ１１・２９メートルの焼き肉用鉄板を作り、「飯田焼肉の日」の１１月２９日に使用。「焼き肉のまち」と呼ばれる市をＰＲする。 …

上伊那郡宮田村は８日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける村内の事業者などを支援するため発行するプレミアム付き商品券について、千円で販売し、村内で１万円分の買い物ができる内容にすると明らかにした。開会中の村議会９月定例会に提出している本年度一般会計補正予算案に関連事業費７２５０万円を計上し、…

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土佐和紙の原料・コウゾを栽培する山里の暮らしを見つめたドキュメンタリー映画「明日をへぐる」が、今月から全国公開される。岐阜県東白川村出身の映画監督、今井友樹さん（41）の最新作。「かつては、生活に使うための和紙は地元で栽培され、すかれていた。岐阜県の原風景とも重なるはずで、生活の足元を見つめ直すきっかけになればうれしい」と話している。 今井さんは、高知県いの町の吾北地区でコウゾを栽培、加工する住民の暮らしを中心に、昨年冬から今年春にかけて撮影した。 タイトルにある「へぐる」とは、コウゾの表皮部分をそぎ取る作業をさす方言。紙すきから和紙の活用まで膨大な手間と時間をかけて品質を高める姿や、山里の変化を通して、社会の「豊かさ」とは何かを問いかけた。 地区の人口は減り続け、受け継がれた技術を後世に伝えられるか危ぶまれる現状だが、「皆、若い者は稽古せな、いかんぞね」と丹念に包丁を動かす90代の女性の

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夜行性で人目に触れることが少なく「幻のヘビ」とも呼ばれる「シロマダラ」の死骸が飯綱町の福井団地内の道路端で見つかった。近くに住む細野利男さん（７５）が５日夕、自宅周辺を散歩中に見つけた。細野さんは「珍しい柄で驚いた」としている。 細野さんは、長野市安茂里の住宅地でシロマダラの死骸が見つかった―と…

東京パラリンピック・ボッチャＢＣ１・２団体で銅メダルを獲得した藤井友里子選手（４８）＝アイザック＝が八日、地元の魚津市役所で喜びを報告した。コロナ禍による大会の一年延期を乗り越え、リオの銀に続いて二大会連続のメダリストとなった藤井選手は、何度も何度も「感謝」の言葉を繰り返した。 藤井選手が市役所に到着すると、市職員がバルーンスティックを打ち鳴らして歓迎し、村椿晃市長が花束を手渡した。成績報告で藤井選手は「延期が決まった時、正直、やめようかと思ったが、立ち上がることができた。家族、支援や応援をしてくれた人たち、火ノ玉ＪＡＰＡＮのチームメート、パラリンピックの開催、集まってくれた世界のボッチャ選手…。すべてに感謝したい」と語った。

四日に現代アートの祭典「奥能登国際芸術祭２０２０＋（プラス）」（十月二十四日まで）が開幕した珠洲市では、作品を楽しみながら片手で持って食べられる食品（ワンハンドフード）で地元食材の魅力を知ってもらおうと、市内の十一店舗がそれぞれ工夫した品を提供する事業「スズ　モンジェ」が始まった。（上井啓太郎） モンジェは、フランス語で食べるという意味。珠洲商工会議所は昨年春からの販売を予定して事業を進めてきたが、コロナ禍や芸術祭の一年延期の影響で今月からのスタートとなった。サザエを模した菓子やアカモク入りのさつま揚げなど、地元食材を使った食品は多彩だ。 同市飯田町の喫茶いづみやでは、甘辛い味付けで煮た能登牛とフリルレタスやトマトなど能登産野菜をピタパンに入れた能登牛サンド（税込み八百円）を開発した。経営する泉谷信七さん（７１）は「能登感を出したかったので、地元野菜と能登牛を使った。ピタパンなので、こぼれ

ストリートと伝統融合、器の作品　小松市地域おこし協力隊員の吉田良晴さん（４２）が、昨年発表した九谷焼ブランド「九九谷」の新作として、スケートボードをモチーフにした皿やぐいのみなどの作品を発表した。東京五輪の新種目で日本代表が金メダルを獲得し、スケートボードが注目を浴びる中、ストリートカルチャーと九谷焼を融合させたポップな作品で、国内外の若者に伝統文化を発信する。（井上京佳） スケートボード形の皿は、麻柄や松と鶴の柄などを転写した四種類。長さが三十四センチあり、すしや焼き肉などの料理を盛り付けるのに適している。カレー皿は、プールが題材。一九七〇年代の米国では使われなくなったプールがスケートボード場に転用されていたことから着想を得たという。技の練習で使う定番の道具も作品に加え、赤コーンは一輪挿し、矢印看板は置物にした。古九谷の大皿の柄の一部をプリントしたＴシャツも作った。 九九谷は昨年、スケー

県は七日、高島市今津沖の琵琶湖の水質調査で、水深約九〇メートルの湖底部の酸素濃度が下がり、生物の生存に影響が出る目安となる一リットル当たり二ミリグラムを下回る地点があったと発表した。生物や水質への影響は確認されていない。 琵琶湖環境科学研究センターの八月と九月の調査で分かった。湖底に生息するイサザやスジエビなどが、酸素が足りないと生きていけなくなり、生態系への影響が懸念される。 県によると、表層と湖底の水が混ざって湖全体に酸素が行き渡る「全層循環」が、今年二月に約三年ぶりに確認されたものの、温暖化などの影響で二〇一九、二〇年に続けて起きなかったことが要因とみられる。一九、二〇年度も酸素濃度が...

福井市美山地区から大野市に入る手前、国道１５８号の旧道沿いに小さな駅がある。ＪＲ越美北線の計石（はかりいし）駅。線路脇には鮮やかなオレンジ色のキバナコスモスが咲き誇り、八日はオレンジ色の花々が秋風に揺れていた。

「飯田焼肉（やきにく）の日」として一般社団法人「日本記念日協会」に登録されてから一周年となる十一月二十九日、飯田市内の有志や企業などでつくる実行委員会が、世界一長い鉄板で焼き肉をするイベントを開き、同市の焼き肉文化を世界へ発信しようと準備を進めている。　（飯塚大輝） 記念日にちなんだ長さ一一・二九メートル（奥行き約七十センチ）のステンレス製の鉄板を製作し、肉を焼いて参加者で食べる催しで、飯田駅前広場で開く予定。これまでに焼き肉の鉄板の長さの記録はなく、世界的な記録認定団体が立ち合い、世界一に認定される見込み。鉄板はイベント後、同市川路の商業施設「ココロファームビレッジ」に展示する。

病院が自宅療養者へ貸し出しているパルスオキシメーター。いつでも返せるよう時間外出入り口にボックスを設置した＝磐田市立総合病院で 新型コロナウイルス感染者が血中の酸素飽和度を計測し、健康状態をチェックするための機器「パルスオキシメーター」を借りたまま返さない人が多いことが問題になっている。県内の保健所の中には、貸し出した機器の八割が未返却になっているところも。別の保健所では、回収などを担うチームを立ち上げた。医療関係者は「危険な状態なのに自覚症状がない場合もあり、計測は重要。必要な人に貸し出せるよう返却してほしい」と訴える。　（細谷真里） 「在庫が足りなくなり、貸し出せないこともあった」。磐田市など七市町を管轄する県西部保健所の木村雅芳所長は八日、報道陣を前に困ったという表情を浮かべた。管内では、八月に入って感染者が増え療養用ホテルが満室となり、自宅療養者が最大で六百二十六人まで増加。同保健

掛川工高の生徒らのアイデアを生かし、伊咲ウタさんが仕上げた掛川ご当地Ｖチューバーのキャラクターデザイン 掛川市のＩＴ企業あらまほし（戸田佑也代表）と掛川工業高校が、共同で制作に取り組んできた掛川ご当地Ｖチューバー（バーチャルユーチューバー）のキャラクターデザインが完成し、十六日に発表された。十日から一カ月間、専用サイトで名前を募集し、採用者にはプレゼントを予定している。　（中野吉洋） Ｖチューバーは動画投稿サイトなどで活躍する架空のキャラクター。掛川工高でワークショップを行い、参加を希望した十三人の生徒らが、市の花キキョウや特産のお茶などを取り入れた四案を考えた。専用サイトで五月末に投票を行い、最も票の多かった案をベースに、各案の良い部分も取り入れ、県内在住の漫画家伊咲ウタさんが仕上げた。 コロナ禍でデジタル化が加速する中、誰もが気軽にＶチューバー体験ができ、地域の創作・表現活動を誘発し、

浜松市天竜区熊と同区佐久間町浦川の山中で計画されていた風力発電所の建設について、事業者の自然電力（福岡市）は中止を決め、八日付の官報で公告した。計画をめぐり、生活用水の水源への影響を懸念した地元住民が反対していた。 当初の計画は二〇一七年に公表され、箒木（ほうきぎ）山（八四一メートル）周辺の四百二十ヘクタールに十五機を設置し、最大三万キロワットの規模で二〇二二年秋の稼働を想定していた。現在も着工しておらず、環境影響評価（アセスメント）が中断したままだった。同社の広報担当者は取材に「地元と協議してきたが、事業性の観点から進められないと判断した」と述べた。 地元関係者によると、立地する三自治会を対象に事業者が説明会を開いた後、林道拡張後の土砂災害への懸念や、個人が利用する水源の枯渇を心配する声が上がっていた。事業者側から地域への利益の一部還元も示されたというが、住民の一人は「生活に直結した水の

平日の昼下がり、津市の津駅前通りに面した喫茶店。店内にいても、ガラス張りの入り口から通りの様子がよく見える。「この時間でもほとんど人が歩いていない」。県都の玄関口にしては寂しい光景に女性オーナー（８７）はため息をつく。 喫茶店を一九六七年に創業した当時は青果店や小型スーパー、自転車店などが通りに軒を連ね、買い物客でにぎわっていた。二十席ほどある店にも、商談目的の会社員や駅の利用客らが「途切れずに訪れていた」と懐かしそうに振り返る。

県内で八日、新たに百十一人の新型コロナウイルス感染が明らかとなった。前週の同じ曜日から百五十八人減少した。病床使用率も下がったが、病床数の増加に伴うもので、鈴木英敬知事は「緊急性の低い入院や手術を延期して病床数を確保している」とし、改めて医療体制の逼迫（ひっぱく）を訴えた。（鎌倉優太、片山さゆみ） 病床数は四十一床増の五百八床、このうち重症者向けは六床増の六十床となった。これに伴って全体の病床使用率は５８・９％と前日から９・８ポイント下がり、重症者向けも５１・７％と７・６ポイント下がった。

県教委は八日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が延長された場合でも、受験や就職を控える高校三年生に限定して、十三日から通常の時間割による対面授業を認める方針を示した。一、二年生は原則オンライン学習を継続し、感染状況を見ながら授業再開を検討。小中学校と特別支援学校は、現在の取り組みを続けることを基本に、地域の実情に応じて判断してもらう。

県内でアサリの漁獲量が激減する中、県と国土交通省中部地方整備局が、アサリの成育に適した矢作川中流の砂を約七十キロ離れた三河湾へ運び、干潟を造成している。砂は、川幅が狭くて洪水を招く恐れがある「鵜の首」と呼ばれる場所の改修工事で、川底から掘削された。地域の危険箇所の砂がアサリのすみかに生まれ変わる。　（伊藤隆平）

県は八日、若者ら向けの新型コロナウイルスワクチン接種会場「あいちワクチンステーション栄」の予約を同日正午から始め、用意した十一〜十四日の計二千二百人分の枠が、一時間六分で埋まったと発表した。 予約は無料通信アプリＬＩＮＥ（ライン）で受け付けた。各日の予約枠は五百五十人で、初日分は二十分でいっぱいになった。予約者の年代別の割合は、二十代が最多で４１・２％。次いで三十代が２３・７％、十代が２１・４％、四十代以上が１３・７％だった。

県は八日、生徒の新型コロナウイルス感染が確認されたとして、県立高校七校で同日から学年閉鎖や学級閉鎖を実施すると発表した。学年閉鎖が一校で、学級閉鎖が六校。期間は三〜七日間。夏休み明け以降、学年閉鎖や学級閉鎖を実施した県立の高校や特別支援学校は計二十三校になった。 県教委は文部科学省のガイドラインに従って、学年閉鎖や学級閉鎖をするかどうかの判断をしている。学級閉鎖の場合、同じクラスの中に▽経路不明の感染者が複数いる▽感染者が一人でも濃厚接触者が複数いる▽感染者一人と体調不良の生徒が複数いる−などの状況で実施を検討している。

キャンプファイアで子どもが火を付けた棒を回す演舞「トーチトワリング（トーチ）」が、名古屋市の一部の学童保育所で続いている。市内の中学校では二〇一九年に大やけどする事故があり、市教委は学校では一律禁止としたが、学童保育所は所管外。保護者からは「危険なのでは」との声も出ている。　（森若奈、梶山佑）

愛知県の大村秀章知事のリコール（解職請求）を求めた署名運動を巡り、「署名者の個人情報は県広報で公開される」などと虚偽の情報をツイッターに載せて運動を妨害したとして、愛知県警が地方自治法違反（署名運動妨害）の疑いで、精神科医の香山リカ氏やジャーナリストの津田大介氏ら計4人を名古屋地検に書類送付していたことが8日、関係者への取材で分かった。 起訴を求める意見は付けなかったとみられる。香山氏は代理人弁護士を通じて「（告発された案件は）全件送致されるので、手続き的なことだと理解している。捜査には協力している」とコメント。津田氏は「今後も協力する」と話した。