図書館の貸し出しもスマホでカンタンに!? 「デジタル利用者カードシステム」を共同開発- 三谷産業 × ニューフォリア 石川県金沢市に本社を構える三谷産業は11日、公共図書館向けに利用者カードをスマートフォンで代用できるシステム「デジタル利用者カードシステム」の開発を発表。12月初旬からの石川県内の図書館での導入を予定している。 膨大な活字文化による情報を得ることができる図書館。識字率の高さは、昔から日本の誇る文化の一端だが、日本国内では公共図書館を設置する自治体は1,380にものぼるという。デジタル化はまだ一般的ではないというが、三谷産業は、この図書館での図書貸し出しに利用されるカードをスマートフォンで代用できるシステムを東京都内のベンチャー、ニューフォリア社と開発する。 利用希望者のスマートフォンに届く登録メールから新規会員登録を行い、スマートフォン上で会員証バーコードを表示するシステム
建築家の安藤忠雄さん(77)が、神戸市中心部に「こども図書館神戸(仮称)」を建設する計画のあることが9日、関係者への取材で分かった。安藤さんは東遊園地(同市中央区)の「慰霊と復興のモニュメント」近くに建設したい意向を示しており、同遊園地周辺が候補地に挙がっている。建物の規模や開館時期は未定だが、安藤さんが設計・建設し、神戸市に寄贈する形になる見込み。(長谷部崇、片岡達美) 関係者によると、絵本や児童書など子ども向けの本をそろえ、子どもたちが自由に読書できる施設になるとみられる。阪神・淡路大震災の記憶を次世代に受け継ぐことも建物の重要なコンセプトになりそうだ。安藤さんは今後、市に対し正式に計画を提案し、市との協議で建設地を選定する。設計から完成まで2年ほどかかるとみられる。 東遊園地は近年整備された芝生広場に訪れる親子連れが増えており、市は今後、「慰霊と復興のモニュメント」を除く北側エリアの
「司書って暇そう」と言われて 「司書」と聞いて、どんな人を思い浮かべるだろうか。 図書館のカウンターに座って、黙々と何か作業をしている人、みたいな感じだと思う。 私は関西の大学で9年間、図書館の司書をしてきた。普段私の周りには同僚はもちろん友人まで司書ばかり。でもたまに異業種の人と初対面で会う機会があって、自己紹介では当然お互いにどんな仕事をしているのか話題になる。 正直、図書館の話をするのは気が重い。だいたいこんな反応をされるから。 「カウンターに座ってるだけでしょ。暇そう」 「楽して稼げていいね!」 「好きな仕事ができて幸せだねー」 言いたいことは山ほどあるけれど、結局その場の空気を読んで曖昧に笑って聞き流すことにしている。少しモヤッとしながら。もちろんそれ以外は、異業種の人と話すのは面白いし勉強になるので好きだ。 私に限らず、職業のイメージで相手から誤解されたり、仕事内容を上手く伝え
前回に引き続き、Code4Lib Japanのライトニングトークをアーカイブで拝見して、思ったことのメモ書きです。 初日分はこちら。 yawatosho.hateblo.jp 途中、音声が聞き取りづらい場面もあったのですが、途中からは綺麗になってとても聴きやすかったです。運営の方々、ありがとうございました。 「LibrarianMapはこれからどうなる?」(安達修介) youtu.be LibrarianMapに関して、今回感じたことは以下にTweetしたとおりです。 LibrarianMapに関しては、若手がそういものが欲しいと思うくらい、機関間・世代間のディバイドを感じさせてしまってるということかなぁ。 #c4ljp— やわとしょ (@yawatosho) 2019年9月8日 ひとつ上の先輩が相当年上で下の世代も全然入ってこないとか聞くし、非正規の問題とコインの裏表なんだろうな。— や
先週末はCode4Lib JAPANが開催されていました。関係者のみなさま、ありがとうございました。 私もいくつかのプログラムをYouTubeで見ていたのですが、プログラム表をみてみたところ、タイミング的に見れなかったなかにも、面白そうなプログラムがたくさんありました。 大変ありがたいことに当日の中継がYouTubeにアーカイブされていますので、せっかくなので、せめてライトニングトークだけでも全部見てみようと思うと同時に、これまたせっかくなので、思ったことなどメモしてみようと思いました。 発表スライドもかなりウェブで公開されているのですが、一旦はLTの臨場感を味わうために、そちらは見ずに映像だけ見て感想をメモしたいと思いますので、「スライドを見ればわかるだろ」という部分がありましたら申し訳ありません。 「「継承型学術オープンデータプロジェクト」のご紹介」(堀井洋) youtu.be オープ
既報のように、9月1日~7日まで京都で開催されたICOM(国際博物館会議)に当館館長谷合が参加し、9月3日にはエル・ライブラリーを紹介するスピーチを行いました。谷合が参加したのは9月2日~4日の3日間です。 ICON京都大会開会パーティに先立つ地元自治体首長の挨拶 これは3年に一度開かれる博物館界最大の国際会議で、日本では初の開催でした。当初、「世界141の国と地域から、3000人を超える博物館の専門家が京都に集まります」との謳い文句だったところ、ふたを開けて閉めてみれば、なんと4590名もの参加! 世界中の企業や博物館の展示ブースの新奇な技術や目を見張る美しさ、楽しいプレゼンの数々を大いに堪能できました。また、メイン会場で繰り広げられた数々のセッションでは世界の博物館がかかえる問題や政治的対立、未来へ向けての試みなど非常に興味深いものがありました。 CIDOCのセッションで報告する筒井弥
●E2157 - 佐賀県立図書館における「漫☆画太郎カード」制作の経緯 http://current.ndl.go.jp/e2157 制作の”経緯”を記すという目的の記事なら、こんな感じかしら。”意義”や”効果”の分析がないので保留。 ●E2158 - 福井県立図書館の新システム:新機能の導入と連携の強化 http://current.ndl.go.jp/e2158 これも↓もうちょっと詳しく知りたいという各地の公共図書館さんは少なくないのでは。 「開発にあたって,筆者が重視した機能は(6)(アーカイブシステムに登録済みの行政刊行物PDF版の検索・印刷機能)である。行政刊行物のPDF版を,図書館の蔵書検索と同じ画面で見ることができるため,利用者は,印刷物を利用するか,データを利用するか選択できる」 ●E2159 - ジャーナルプラットフォームの連合体“GLOALL”の結成 http://c
「オープンサイエンス」とは、インターネットの普及を背景に世界的に推進されている、研究データや論文などの公開によって科学をより身近にする新しい動きだ。科学者が生みだす高度な知的資産を収集・利活用できるオープンサイエンス基盤を整備することで、研究の進展を加速させるだけでなく、産業界のイノベーションにもつなげることができる。日本でもたとえば海洋・気象データ、物質・材料の実験データ、ゲノム情報などのデータ資産を、それぞれ漁業、もの作り、創薬に活かすといった応用展開がすでに進んでいるほか、一般市民が研究に参加する「シチズンサイエンス」もオープンサイエンスの一部だ。大学や研究機関の内部にとどまらず、社会の中に多様な接点を持ち、新しい可能性を開く「オープンサイエンス」についてお伝えしよう。 答える人:山地一禎 教授(国立情報学研究所) やまじ・かずつな。国立情報学研究所コンテンツ科学研究系 教授、同オー
Inside Higher Edは、8月30日、" Toward a New Kind of 'Big Deal"(試訳:新たな「ビックディール」に向けて)と題する記事を掲載した。 本記事では、カリフォルニア大学主催の公開フォーラムで出された、OA(オープンアクセス)を見据えた、OA契約に関するさまざまな意見を紹介。 購読モデルからの転換がOAの進展に不可欠であり大学図書館の関心も高まっているが、出版時点でフルオープンの論文がまだ15%と少ない実情を指摘。OA契約は小規模機関では出版費の負担が難しいこと、Dealプロジェクトとの合意までに3年かかったという例も挙げ複雑で時間がかかること、一定の購読数を得られた場合にOA化するSubscribe to Openキャンペーンなどについても取り上げている。 またカリフォルニア大学とElsevier社との交渉の経緯や現状にも触れている。 [ニュ
Nature Indexは、8月29日、"The allure of the journal impact factor holds firm, despite its flaws"と題する記事を公開した。 本記事は、ジャーナルインパクトファクター(JIF)が欠点を指摘されているにもかかわらず、多くの学術機関のRPT※プロセスで重視されていると指摘。 バーモント大学が実施した米国・カナダの大学の研究者を対象とした調査(全55大学、338名の研究者)や、北米の129大学のRPT文書(864件)を分析したeLifeに掲載された調査などを引用しながら、JIFを重視する機関・研究者が根強く存在していることなどを示している。 以上の調査結果が、RPT文書の再検証や研究者の適切な評価方法の議論を促すきっかけになればとする、DORA(San Francisco Declaration on Resea
2019年9月13日、京都外国語大学付属図書館(京都市右京区)は、「ロシア語図書書誌データベース」を作成したことを発表しました。 公開された「ロシア語図書書誌データベース」では、同館所蔵のロシア語図書について、デューイ十進分類法(DDC)による分類別に、同館蔵書検索システムの検索結果一覧画面へのリンクが用意されています。また、キリル文字を含めたキーワードの入力により、著者名や書名から同館の所蔵を検索することもできます。 新着情報とお知らせ(京都外国語大学付属図書館, 2019/9/13) http://www.kufs.ac.jp/toshokan/index.html ※2019年9月13日欄に「「ロシア語図書書誌データベース」を作成しました」とあります ロシア語図書書誌データベース(京都外国語大学付属図書館) http://www.kufs.ac.jp/toshokan/russia1
ギリシャ・アテネで開催された第85回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会のサテライトミーティングとして、2019年8月21日・22日に、セルビア・ベオグラードで開催された地域史と系譜に関するサテライトミーティングの発表資料として、米・デンバー大学モーグリッジ教育学部調査研究方法・情報学科のMATUSIAK, Krystyna K氏等による“Preserving Cultural Heritage in Rural Areas: The Case of the Park County Local History Archives ”と題する文献が公開されています。 アーキビストやデジタル化の専門家が少ない地域においてボランティアによって担われるコミュニティ・アーカイブ活動の持続可能性が課題となっていることから、持続可能性を担保した事例の1つとして、政府機関・文化
2019年9月10日、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の45巻3号(2019年10月)が公開されました。生活を変える健康情報(Health information transforming lives)を特集しています。 デジタル化と健康格差、各々の地域の状況に応じた医学ジャーナルの評価、健康情報リテラシーの向上、健康情報リテラシー教育における公共図書館の重要性、健康情報へのアクセスと子宮頸がん検査の受診率の関係、オーストラリア・ニュージランドにおける生物医学分野のオープンアクセスのリポジトリの可能性、ヘルスサイエンス分野の司書がデザイン思考により多様な人々が参加するヘルスデータリテラシー教育を実施する方法、についての論考が掲載されています。 Out Now: October 2019 issue of IFLA Journal(IFLA,2019/9/10
2019年10月5日、京都府立図書館で、「没年調査ソン in京都 vol.4」が開催されます。 京都府立図書館の自主学習グループ「ししょまろはん」が主催するこのイベントは、京都にゆかりのありそうな著作者の没年調査をひたすら行うものです。国立国会図書館関西館職員による没年の調べ方の講義、進め方と府立図書館の使い方の説明の後、短時間で集中して没年調査を行います。 没年調査ソン in京都 vol.4 開催のお知らせ(ししょまろはんラボ, 2019/9/13) http://libmaro.kyoto.jp/?p=641 没年調査ソンvol.4が当館で開催されます(京都府立図書館) https://www.library.pref.kyoto.jp/?p=19739 参考: E1847 – 没年調査ソン in 京都 Vol.1<報告> カレントアウェアネス-E No.312 2016.10.06
2019年9月11日、東京都の江戸川区が、2022年度に開設予定の(仮称)江戸川区角野栄子児童文学館の基本構想を発表しました。 基本構想では、「角野栄子氏の偉大な功績と、その物語の世界観を、区の誇る文化として継承し、児童文学の素晴らしさを発信していく」、「子どもたち自身が自由に『本』と親しむ場をつくる」、「イベントや体験を通して、子どもたちの想像力と創造力を育む場にする」の3点を施設の目的として掲げています。 2019年(令和元年)9月11日 「(仮称)江戸川区角野栄子児童文学館」基本構想発表(江戸川区,2019/9/11) https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kuseijoho/kohokocho/press/2019/09/0911.html (仮称)江戸川区角野栄子児童文学館の基本構想がまとまりました(江戸川区,2019/9/12) http
株式会社キャリアパワー(本社:京都市下京区)は、2019年9月2日から10月31日までの期間、同社が主催する第1回「私の図書館(本)」川柳コンテストへの投稿作品を募集しています。 図書館や本での思い出、面白話、失敗談など、図書館又は本にまつわる想いをテーマとした川柳作品を募集しており、選考上位13句は2019年11月にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される「第21回図書館総合展」で展示され、来場者による投票により最終順位が決定されます。 投稿は専用エントリーフォーム又はハガキでの受付であり、入賞者には賞品として図書カードが授与されます。 第1回「私の図書館(本)」川柳コンテスト http://154450.com/senryu/ 参考: 現代俳句協会と図書館流通センター(TRC)、「図書館俳句ポスト」事業を開始:選句結果は協会機関誌で発表 Posted 2019年4月22日 http:/
明治大学の米沢嘉博記念図書館(東京都千代田区)は、2019年9月6日から11月4日までの休館日を除く期間、同館の1階展示室において入場無料の企画展示「紙資料から見るコミックマーケット展」を開催しています。 同人誌即売会「コミックマーケット」の創設者のひとりである故・米沢嘉博氏の所蔵資料のほか、様々な貴重資料をもとに、コミックマーケットのこれまでを紙資料から読み解く展示とあり、展示資料として、コミックマーケットのカタログ表紙原画や、コミックマーケット準備会発行物等が挙げられています。 2019年9月28日には、明治大学リバティタワー(東京都千代田区)において関連トークイベント「コミケの紙モノを語る ~申込書からダンボール箱まで55万人を支える秘訣~」(参加無料、整理券要)が開催されます。出演者はコミックマーケット準備会共同代表の安田かほる、筆谷芳行、市川孝一の三氏です。 紙資料から見るコミッ
2019年9月11日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、新たに13の図書館と10の出版者がCLOCKSSに参加したことを発表しました。 今回CLOCKSSが参加を発表した13館には、弘前大学(青森県弘前市)や北見工業大学(北海道北見市)など日本の機関10機関の図書館が含まれています。 また、米国精神医学会出版部(American Psychiatric Association Publishing)をはじめとした10の出版者の参加も併せて発表されています。 CLOCKSS announces the support of additional libraries and publishers(CLOCKSS,2019/9/11) https://clockss.org/2019/09/clockss-announces-the-support-of-additiona
名古屋市鶴舞中央図書館が、2019年9月7日から9月19日まで「名古屋祗園うどん・きしめん調査報告書パネル展示」を実施しています。 同館の「名古屋なんでも調査団」は、旧暦6月16日に食したといわれる「名古屋祇園うどんの由来」や「きしめんが名古屋名物になったのはいつ頃なのか」などを調査した結果を、9月7日に開催した名古屋なんでも調査報告会「降り鉄調査(墓石の色)ときしめん王国の謎」で報告しました 今回の展示は同報告を再構成したパネル展示で、6月15日から6月30日に実施した中間報告のパネル展示と、うどん・きしめんに関する来館者アンケートの結果も合わせて見ることができます。 鶴舞中央図書館 「名古屋祗園うどん・きしめん調査報告書パネル展示」≪展示期間:9月7日(土)~9月19日(木)≫(名古屋市図書館) https://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/t
2019年9月9日、英・Jiscは、英・ロンドンを拠点とする技術系スタートアップReality Zero Oneの最新ハードウェアを使用し、英国の研究・教育機関向けに無料の3Dスキャニングサービスを提供するパイロット事業を開始したことを発表しています。 各機関がJiscにスキャン対象を送付すると専門家がスキャニング作業を行う仕組みとなっており、作業への立ち合いも可能です。出力結果のデータは各機関で自由に利用できるとともに、Jiscは運用コストを賄うために他機関へのライセンス供与の権利を保持するとあります。 本事業は、高価かつ複雑なスキャニング設備が希少である高等教育において、格差の解消に寄与するものであるとしています。英・バッキンガム大学の歴史・美術史学部長Sarah Fitzpatrick氏によるコメントも掲載されており、重要作品の高品質画像へのアクセスを学生に提供することは大変楽しみで
2019年9月6日、北海道・安平町は、2018年9月6日に発生した胆振東部地震からちょうど1年が経過し、復興に向けた取り組みを進めていることを紹介するとともに、「胆振東部地震デジタルアーカイブ~未来へ伝えるあびらの記録~」を開始したことを発表しました。 胆振東部地震を「未来へ伝える」「今の安平町を伝える」デジタルアーカイブとしており、コンテンツとして、「胆振東部地震について」「タイムラインでみる胆振東部地震」「写真をみる」「映像をみる」「資料をみる」が設けられています。 「当サイトについて」のページでは、震災の様子が記録された紙資料、写真・映像資料の収集を行っていることが紹介されており、資料の所有者に対し提供を呼び掛けています。 また、デジタルアーカイブとあわせて、ソフトバンク株式会社の協力により、安平町復興に向けた町民参加型の寄付事業を開始したことも発表しています。 胆振東部地震から1年
2019年9月10日、ビブリオバトルの活動をさらに盛り上げていくことを目的にビブリオバトル普及委員会が実施している“Bibliobattle of the Year”の2019年の大賞が、長崎県の佐世保市立図書館に決定したと発表されました。 大賞は、ビブリオバトルの発展に最も寄与した活動を行った個人または団体の功績に対する賞で、7月29日に発表された優秀賞受賞者のなかから、8月1日から31日にかけて実施された会員および非会員による投票によって決定されました。 11月13日、パシフィコ横浜で開催される図書館総合展において授賞式が行われます。 同館が優秀賞を受賞した際の受賞理由として、2016年に定期開催を始めて以来積極的に館外活動も行って他の連携イベントへの開催協力も増えていることや、2018年にはバトラーが全て“お坊さん”という「ボウズ・ビブリオ」を開催したことなど、斬新な企画でビブリオバ
2019年9月10日、総務省が、「主権者教育等に関する調査報告書」を公表しました。 今後の主権者教育推進の参考資料とするため、全国の選挙管理委員会に対して、選挙出前授業などの取組状況について調査したものを取りまとめたものです。 出前授業以外での大学・専門学生・親子・若手社会人向けの取組の具体例として、図書館での親子向けの模擬投票の実施があげられています。 主権者教育等に関する調査の結果(総務省,2019/9/10) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei15_02000239.html 主権者教育等に関する調査の概要 [PDF:6ページ] http://www.soumu.go.jp/main_content/000643892.pdf 主権者教育等に関する調査報告書 [PDF:109ページ] http://www.soumu.go
政治学とその関連分野のプレプリントサービス“APSA Preprints”は、2019年8月28日付けのTwitterにおいて、8月29日からのサービス開始を発表しています。 “APSA Preprints”は、米国政治学会(APSA)と英・ケンブリッジ大学出版局との協力により開発された無料でアクセスできるプレプリントサービスです。ケンブリッジ大学出版局が2019年7月に発表した、研究成果を早期の段階で公開、共有するためのプラットフォーム“Cambridge Open Engage”を利用しています。 2019年5月にベータ版が公開され、2019年8月29日から9月1日にかけて開催されるAPSAの年次会議で正式に開始される予定となっていました。 @APSA_Preprints(Twitter, 2019/8/28) https://twitter.com/APSA_Preprints/st
中国国家図書館は、2019年9月9日に前身の京師図書館から数えて創立110周年となることから、同館のウェブサイト上に創立110周年特設ページを開設しています。 特設ページでは、同館の歴史を年表や写真、動画で振り返るコーナーや、利用者から寄せられた同館に関する思い出を紹介するコーナー等が設けられているほか、110周年を記念して開催されている会議、展示の紹介も掲載されています。 传承文明 服务社会 国家图书馆建馆110周年(中国国家図書館) http://guanqing.nlc.cn/110th/index.html 参考: 中国国家典籍博物館で中国古典籍の大規模展示が開催中:中華人民共和国成立70周年を記念 Posted 2019年9月10日 http://current.ndl.go.jp/node/38989
2019年9月9日、島根大学附属図書館は、同館の学生ボランティアである図書館コンシェルジュ主催のイベントについて、ポイントカード制を導入することを発表しました。 図書館コンシェルジュが主催する、ゲストスピーカーとの交流イベント「ラーコモカフェ」、留学生と日本語で話すイベント「ただ日本語で話すだけ@ラーニングコモンズ」、新しい形の読書会「ABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)」、「ビブリオバトル」の4種類のイベントに参加するごとに1ポイントが付与されます(ビブリオバトルのプレゼンター(発表者)は3ポイント付与)。 ポイントカードは各イベント会場で配布されます。ポイントカードに5ポイントが貯まるとオリジナルのブックカバーと交換することができます。 図書館コンシェルジュ主催のイベントに参加してポイントをゲットしませんか?(島根大学附属図書館,2019/9/9) https://www.lib.
2019年9月7日、英国放送協会(BBC)はIT企業数社等とともにいわゆる「フェイクニュース」に対抗するための計画を開始したことを発表しました。 これは、反ワクチン論から有権者の投票行動への影響を意図した選挙干渉まで、フェイクニュースの拡散に対して大手のIT企業は十分の対策を講じていないという批判を受けたもので、計画の立案には主要出版社やGoogle、Twitter、Facebookが協力しています。 BBCは2019年夏に提携企業等を招いて開催した会議において、選挙期間中に生命を脅かしたり民主主義を混乱させるような情報を発見した際に相互に警報を発する「早期警報システム」の構築、合同のメディア教育キャンペーン、投票の方法や場所について共通の方法で説明するような選挙に関する市民向け情報発信に関する協力など、フェイクニュースへ対抗するための新計画が策定された、としています。計画に関する詳細な情
国際博物館会議(ICOM)は、2019年9月7日に京都で開催された臨時総会(Extraordinary General Assembly:EGA)において、70.41%の賛成票により、規約に含まれる博物館の定義の新たな案に関する採択を延期することが決定されたと発表しています。 「博物館の定義、見通しと可能性(MDPP)に関する常設委員会」における作業は継続されます。 The Extraordinary General Conference postpones the vote on a new museum definition(ICOM,2019/9/7) https://icom.museum/en/news/the-extraordinary-general-conference-pospones-the-vote-on-a-new-museum-definition/ @IcomO
2019年9月5日、大阪大学附属図書館は、拠点大学として参加している国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」により、同館所蔵貴重図書「石濱文庫」の一部資料をデジタル化して、その画像データを公開したことを発表しました。 デジタル化された石濱文庫の画像データは、国文学研究資料館の「新日本古典籍総合データベース」から閲覧することができます。また、当該データは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BY-NC-SA(クリエイティブ・コモンズ 表示-非営利-継承 4.0 国際ライセンス)の条件に基づいて利用することが可能です。 石濱文庫は石濱純太郎博士旧蔵の約4万2,000冊の東洋学コレクションで、モンゴル語・満州語・西夏語・ウイグル語・チベット語等に関する資料が数多く納められています。 19/09/05 石濵文庫の一部資料の画像データが公開されました(大阪大
2019年11月25日から27日まで、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントを会場に、国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)第14回総会及びセミナーが開催されます。 「アーカイブズのこれから ― 膨張する多様な記録にどう向き合うか」をテーマとし、技術革新によって多様な形で大量に生み出される記録/情報に直面しているアーカイブズ及びアーキビストに焦点を当て、アーカイブズのこれからを展望するとあります。 事前の参加登録が必要であり、参加登録料は16,500円ですが、11月26日午後のセッション1(講演1、2)、セッション2(講演3及びパネルディスカッション)のみ聴講希望の場合は無料です。申込多数の場合は抽選となります(有料登録者を優先)。 講演及びパネルディスカッションの内容は次のとおりです。なお、各講演タイトルは仮題です。 講演1 アンセア・セレス氏(国際公文書館会議(IC
2019年9月4日、米国国立医学図書館(NLM)は、索引誌“Hospital and health administration index”、“Hospital literature index”、“Cumulative index of hospital literature”のデジタル化を完了し、同館がデジタル化資料を公開するウェブサイト“Digital Collections”へ追加したことを発表しました。 今回デジタル化された索引誌3誌は、NLMが提供する医学学術文献データベースMEDLINEに未収録の学位論文や視聴覚資料に関する文献情報を含むため、各図書館の冊子体除籍が進まない状況が続いていましたが、今回のデジタル化完了により冊子体の除籍を望む館は安心して実施できるようになった、としています。 New Resources Available in Digital Collect
2019年9月5日、学校図書館問題研究会(学図研)が、「学校司書配置調査」ページを開設しました。 学図研では、学校司書の兼務状況なども含めた、学校司書配置の実態を把握する活動を行なってきましたが、同ページを開設し、「学校司書配置調査に参考となる資料」「各都道府県での小中学校の「学校司書配置調査」について、学図研が把握している状況をまとめた「都道府県別-学校司書配置状況」」を公開したものです。 また、27道県における学校司書の実態調査の実施については情報がないことから、学図研事務局まで情報を寄せるよう呼び掛けています。 学校司書配置調査(学図研,2019/9/5) http://gakutoken.net/joetzxwuj-49/#_49 学校司書配置調査(学図研) http://gakutoken.net/opinion/S_SchLibrarian/ 参考: 文部科学省、2016年度「
大阪市立鶴見南小学校が取組んでいる給食に関する本を集めた本棚「給食図書」が、2019年9月5日付けの地元紙(大阪日日新聞)で紹介されています。 同校ウェブサイトの「学校日記」によると、「給食図書」は、図書を通じて給食や食べ物、食育について、より知ってもらうことを目的に2015年11月に設置されました。 「学校日記」では、毎週、その週の「給食図書」や、ブックトラックに載せられた「給食図書」の設置場所が紹介されているほか、毎日の給食とその日の献立に合わせて選ばれた図書の写真が掲載されています。 地元紙では、同取組の背景や目的、地域の図書館との連携等が紹介されています。 給食+読書で食育 大阪市立鶴見南小 (47News(大阪日日新聞),2019/9/5) https://www.47news.jp/localnews/prefectures/osaka/3963418.html 「給食図書コー
米国図書館協会(ALA)が発行するamerican libraries誌の2019年9月/10月号において、利用者のニーズに効果的に対応した革新的で興味深い建築を表彰する“2019 Library Design Showcase”が発表されています。 2018年5月から2019年4月までの間に北米で新しく建てられた、もしくは改築された図書館が対象で、今年で31回目となります。 記事では、選ばれた13館の写真が掲載されており、各館の簡単な説明と、建築家、面積、費用などの情報がまとめられています。 Thirteen libraries recognized in American Libraries’ 2019 Library Design Showcase(ALA,2019/9/3) http://www.ala.org/news/press-releases/2019/09/thirtee
2019年9月3日付の大学プレスセンターの記事において、成蹊大学(東京都武蔵野市)文学部平野多恵教授ゼミとオンライン辞書・事典検索サイト「ジャパンナレッジ」が共同制作し2018年7月に公開されたおみくじアプリ「開運☆せいめい歌占」の英語版リリースが発表されています。 「開運☆せいめい歌占」は、平安時代の陰陽師・安倍晴明の著作という伝承のある和歌による占い本『晴明歌占』をベースとして、和歌占いをウェブ上で体験できるアプリです。成蹊大学は『晴明歌占』の江戸時代の版本を所蔵しており、平野教授ゼミ所属の学生が原典のくずし字の翻字、現代語訳、占いとしてのメッセージ作成を行って、2018年7月にアプリとして公開されました。 英語版の“Good Luck☆Seimei Utaura”公開にあたっては、和歌の英訳を米・コロンビア大学の大学院生が担当し、英語版アプリでも日本語版の機能をそのまま利用することが
2019年8月30日、新潟県は、7月22日から8月9日にかけて実施した、「新潟県公文書の管理に関する条例(仮称)」骨子案への意見募集の結果を公表しました。 「新潟県公文書の管理に関する条例(仮称)」骨子案に対するご意見の募集結果です。(新潟県,2019/8/30) https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/bunsho/1356925356981.html 県民意見と県の対応 [PDF:92KB] https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/186193.pdf ※意見募集時の資料 「新潟県公文書の管理に関する条例(仮称)」骨子案概要 [PDF:125KB] https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/186197.pdf 「新潟県公文書の管理に関
三重県が、2019年9月5日から10月5日まで、「三重県公文書等管理条例(仮称)中間案」への意見を募集しています。 寄せられた意見は、「三重県公文書等管理条例(仮称)」制定の参考にするとともに、意見の概要とそれに対する県の考え方を取りまとめたものを、後日、ウェブサイトで公開するとしています。 三重県公文書等管理条例(仮称)中間案に対する御意見を募集します(三重県,2019/9/5) http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0007300008.htm 三重県公文書等管理条例(仮称)中間案の概要について[PDF:687KB] http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000850599.pdf 三重県公文書等管理条例(仮称)中間案[PDF:655KB] http://www.pref.mie.lg.jp/common/con
2019年8月30日、 カナダ国立図書館・文書館(LAC)の館長にLeslie Weir氏が就任しました。2004年に図書館と文書館が統合して発足したLAC初の女性館長とのことです。 LACによる紹介によると、同氏は2003年から2018年まで、カナダ・オタワ大学図書館長を務めたほか、カナダ国立図書館やカナダ統計局図書館での勤務歴があります。 また、カナダ・オンタリオ州の大学図書館のコンソーシアムが運営するリポジトリ“Scholars Portal”を開設した一人でもあり、2007年から2009年まではカナダ研究図書館協会(CARL)の会長も務めました。Canadianaの会長としても、LACと協力してHeritageプロジェクトを監督し、約6,000万件の文化遺産の画像をデジタル化し公開しています。 @LibraryArchives(Twitter,2019/8/30) https://
研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)の2019年8月21日付のブログ記事において、米・アイオワ州立大学図書館の図書館員であるCurtis Brundy氏によるエッセイ“Implementing DORA – A Librarian’s Perspective”が公開されています。 同氏は大学図書館でオープンアクセス(OA)・オープンデータの推進と図書館コレクション予算の管理を担当しています。投稿誌をベースにした研究評価の在り方は研究者の活動に強く影響を与えており、高品質の研究が掲載されているとみなされた「正しい」雑誌の購読価格の高騰、キャリア形成においてインセンティブの弱い研究データのオープン化やオープン教育資源(OER)の製作と採用の阻害等の形で、図書館へ悪影響を及ぼしていることから、研究評価の改善を目指す試みは自身の担当業務の改善・発展を目指す試み
福島大学が、同大学附属図書館1階に福島大学震災・復興展示コーナー「東日本大震災 福島大学の記憶」を開設することを発表しています。 今回の展示は、発災直後の混乱期から同年5月に新入生を迎え入れるまでに関するものです。同大学の被災状況を紹介する写真や、国立大学では初となる大学施設を避難所として開放した様子を再現したコーナーも設置されるとあります。 2019年9月11日に、同館でオープニングセレモニーとしてテープカット等が行われるほか、女優の紺野美沙子氏による記念朗読会、同日夜にイルミネーション「希望のヒカリ」点灯式も行われます。 創立70周年記念事業 「東日本大震災 福島大学の記憶」オープニングセレモニー(福島大学) https://www.fukushima-u.ac.jp/70th/memorial.html 参考: 福島大学附属図書館、「震災関連アーカイブ」を公開 Posted 2017
2019年9月1日、「『太政官日誌』フルテキストデータベース(日誌フル)」が公開されました。 平成27年度 (2015年度)科研費・ 基盤研究(B)採択「官版日誌類に関する史料学の構築および戊辰戦争期の情報と地域に関する学際的研究」(研究代表:藤實久美子・ノートルダム清心女子大学教授)が、共同研究の一環として、『太政官日誌』慶応4年・明治元年記178号分のフルテキストを検索してその結果を情報解析できるように作成したものです。 『太政官日誌』フルテキストデータベース・プロジェクト(官版日誌類に関する史料学の構築および戊辰戦争期の情報と地域に関する学際的研究) https://sites.google.com/view/kanpannisshi/nisshifull ※「2019年9月1日から全面公開となりました」とあります。 『太政官日誌』フルテキストデータベース(日誌フル) https:/
2019年9月2日、国立国会図書館(NDL)は、同館のウェブサイト上に、NDLが作成・提供するデータのURIの概説ページとして、「国立国会図書館データのURI」を公開したことを発表しました。 公開された「国立国会図書館データのURI」では、NDLが作成・提供するデータのうち、広くウェブ上で他のデータから参照される識別子としてHTTP URIで提供され、固定のドメイン名・パスを使用しているデータについて以下の内容が概説されています。 ・識別子の説明 ・対象の削除や変更時の措置 ・ドメイン・パス ・HTTP URIの例 ・識別子の付与数 ・HTTP URIの参照先 ・識別子が用いられているNDL提供のサービス 新着情報(NDL) https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html ※2019年9.月2日付けの新着情報に「国立国会図書館が作成・提供するデータのURI
2019年8月28日、米国出版協会(AAP)は2019年上半期の参加出版社の収益が前年同期比で6.9%増となる60億ドル近くに達したことを発表しました。 2019年上半期の収益の特徴として以下のようなことが報告されています。 ・消費者向け出版物(Trade)については、前年同期比で2.5%増となる25億ドルに達し、72.1%が紙媒体の書籍によるものであった。 ・電子書籍の収益は4億9,300万ドルで、前年同期比で3.8%減となった。 ・オーディオブックのダウンロードによる収益は前年同期比で33.8%増となる2億7,900万ドルに達し、消費者向け出版物の売り上げの内8.1%を占める結果となった。 ・児童書・ヤングアダルト向け出版物は、前年同期比で7.4%増となる9億1,900万ドルであった。 ・専門書の収益は前年同期比1.1%増の2億7400万ドルでほぼ横ばいであった。 ・PreK-12(高
2019年9月2日、早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンターは、両館の図書館システムを両館共同運用による新図書館システムへ移行したことを発表しました。 両館は高度化する情報技術と学術情報流通の変化に迅速に対応するため、新図書館システムとして世界41か国、約1,800機関で導入されているクラウド型の図書館システムを採用したことを発表しています。新図書館システムでは、早稲田大学・慶應義塾大学の蔵書を合わせた約1,070万冊が同時に検索可能なほか、世界の学術情報(論文・記事)の検索も可能となっています。 図書館システム(WINE)が新しくなりました(早稲田大学図書館,2019/9/2) https://www.waseda.jp/library/news/2019/09/02/7438/ お知らせ(慶應義塾大学メディアセンター) http://www.lib.keio.ac.jp/jp/i
2019年11月30日、慶應義塾大学三田キャンパスにおいて、公開シンポジウム 「教育改革のための学校図書館」が開催されます。 同シンポジウムは2019年7月に刊行された根本彰氏の著書『教育改革のための学校図書館』で論じられた学校図書館行政の歴史と現状認識、および今後の方向性について、学校教育や学校図書館に関わる論者が意見を述べ、論点を明確にし、会場の参加者と討論するものである、とのことです。話題提供者として根本氏が参加するほか、登壇者・司会等は以下のとおりとのことです(敬称略)。 登壇者 稲井達也(日本女子体育大学教授・附属図書館長) 勝野正章(東京大学大学院教育学研究科教授) 高橋恵美子(日本図書館協会学校図書館部会長) 溝上慎一(学校法人桐蔭学園理事長・桐蔭横浜大学特任教授) 司会:河西由美子(鶴見大学文学部ドキュメンテーション学科教授) スタッフ:吉澤小百合(筑波大学図書館情報メディ
経済産業省は2019年8月6日、「21世紀の『公共』の設計図」(報告書)を公開しました。この報告書は社会ニーズ・価値観の多様化や、デジタル技術の変化を踏まえて、今後公共サービスがどのように供給されるか、これに伴い政府はどのように役割を変えるのかについての検討をとりまとめたものです。 同報告書では「政府」の歴史や「公共」をめぐる社会の変化、政府の役割はこれからどうなるかを順に論じた後、国内外の5つの「未来政府像」を紹介しています。その上で、未来の政府がすべきこととして「多様な主体が公共サービスを担えるようにするためのデザイン」と「デジタル公共財の整備」、「コミュニティの(再)構築」をあげています。 「21世紀の『公共』の設計図」(報告書)をとりまとめました(経済産業省、2019/8/6付け) https://www.meti.go.jp/press/2019/08/20190806002/2
デビッド・ボーデン, リン・ロビンソン『図書館情報学概論』田村俊作監訳, 塩崎亮訳, 勁草書房, 2019. 邦題タイトル通り。なのだが、原書はIntroduction to information science (Facet publishing, 2012.)で、目次にも「図書館」の語は出てこない。文章中では「ライブラリアン」の語が避けられて「情報専門職」と記される。「図書館から離れた、ネット時代の新しい図書館情報学なのだろう」と予想して手にとったが、読んでみたらオ―ソドックスな図書館情報学の教科書だった。僕が大学院生の頃(2000年前後)に目にした欧米の学者がたくさん言及されている。著者二人は英国の図書館情報学者(情報学者?)である。 とはいえ、大学院生または研究者向けの内容レベルである。その研究領域に含まれるトピックの広がりが確認でき、かつ整理されているというのがポイントだろう。
牧野篤『公民館はどう語られてきたのか:小さな社会をたくさんつくる1』東京大学出版会, 2018. 公民館の言説史。著者は東大の先生で、本書の内容はもともと『月刊公民館』の連載だったとのこと。著者の責任ではないけれども、引用された過去の議論における「戦後民主主義」的装い(+少々のマルクス主義)には読んでてうんざりするところはある。「民主主義」「疎外」「階級」「矛盾」などの語が頻発する一方で、理念的な議論に終始し、具体的な教育内容や学習方法に落とし込まれてゆくわけではないからだ。当時の議論はそういうものだった認識して読み進める必要があるだろう。 本書によれば、公民館は、戦前にいくつかのルーツをもつものの、終戦後に文部省次官の寺中作雄によって住民主体の社会教育機関として構想された。いろいろな役割が課せられているけれども、主となるイメージは「農村の集会所」というところだろうか。関係者の間では、地域
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