印刷 メール 〈はじめての日本庭園〉進化続ける 美と緊張感 南伸坊さん=東京都文京区 和のデザインブームの高まりで、日本庭園が人気だ。海外でも注目され、先日亡くなったアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏も強くひかれていた。その美とこころとは。 ■注目 ジョブズ氏は、24日発売の評伝(1巻)で、日本の禅宗にひかれたこととともに「京都にあるたくさんの庭園がすばらしい」と絶賛している。アップル製品のシンプルで洗練されたデザインと、庭園への思い入れは、ジョブズ氏の中ではつながっていた。 「情報化とスピード化が進んだこの10年、海外で日本庭園への関心が高まった」と、庭園デザイナーで僧侶の枡野俊明(ますの・しゅんみょう)さんは話す。1980年代から欧米やアジア各国で「禅の庭」を手がける。今もシンガポールやインドネシア、中国などで9件の計画が進行中だ。 注文主は実業家ら富裕層が多い。邸宅やマンション開