【モンロビア=中西賢司】東アフリカ、ケニアからの報道によると、ケニア軍は16日、隣国ソマリアに進攻し、ソマリア中南部を実効支配する国際テロ組織アル・カーイダ系のイスラム武装勢力「アル・シャバブ」の掃討に乗り出した。 AP通信によると、ソマリアでは17日、ケニア軍部隊が戦車や装甲車でアル・シャバブの拠点に向けて移動しているが、大規模な武力衝突は起きていない模様だ。アル・シャバブが既に敗走したとの情報もある。 ケニアのソマリア国境付近では、外国人援助関係者らの誘拐が頻発し、アル・シャバブの犯行が疑われている。飢饉(ききん)が広がるソマリアから逃れてきた避難民への援助にも支障が出ている。