栃木県鹿沼市樅山(もみやま)町で児童6人をクレーン車ではね、逮捕された運転手の男が2008年に鹿沼市内で児童に重傷を負わせた事故について、原因として持病のてんかん発作が疑われながら、本人や母親が否定したため、県警が居眠り運転として処理していたことが6日、捜査関係者への取材でわかった。 判決などによると、自動車運転過失傷害容疑で逮捕された日光市大沢町、柴田将人容疑者(26)は08年4月、鹿沼市内で乗用車を運転中児童をはねて重傷を負わせ、禁錮1年4月、執行猶予4年の判決を受けた。 しかし、捜査関係者によると、今回の事故を受けて当時の捜査資料を精査したところ、捜査員が事故直後、柴田容疑者を救急搬送した消防隊員から、てんかんの疑いがあることを聞き、手書きでメモを残していたことがわかった。当時、このメモを基に柴田容疑者や母親、目撃者から事情聴取したが、柴田容疑者と母親は「病気はありません」と答えたと