JR東日本は4日、地震などで帰宅困難者が発生する事態に備えて、首都圏の主要ターミナル駅に約2万人分の飲料水や毛布、救急用品などを備蓄する方針を固めた。 一部の駅ではすでに始めており、2011年度中に配備を終える予定だ。 JR東の想定によると、災害発生時にあらかじめ設定した駅構内のスペースに帰宅困難者を受け入れ、駅員が備品を配る。従来は各駅に社員用の備品が少量置いてあるだけだった。 このほかJR東は、駅周辺の自治体と協議し、災害時に駅員が帰宅困難者を避難場所に誘導する対策も検討している。 東日本大震災の当日、都内では9万人以上の帰宅困難者が発生した。JR東は、首都圏の在来線で早々に終日運休を決め、一部の駅ではシャッターを下ろして構内から利用者を閉め出したため、多くの批判が寄せられた。