女性を盗撮しようとしたとして東京都迷惑防止条例違反(みだらな行為)の罪で在宅起訴され、東京高裁で無罪が確定した横浜市内に住む発達障害の20代のアルバイト男性が13日、東京地検や警視庁の違法な捜査で精神的苦痛を受けたとして、国や東京都に対する1100万円の国家賠償請求訴訟を横浜地裁に起こした。 男性は1、2審を通じて「自白を強要された」などと無罪を主張。供述調書の信用性の有無などが争点となったが、東京高裁は「捜査官が誘導したか、作文した疑いがぬぐえない」と信用性を否定。さらに、「男性は発達障害で、やましいことがなくても謝った可能性がある」と指摘していた。 訴状などによると、男性は平成20年6月、東京都港区内の地下鉄駅構内のエスカレーターで女性のスカート内を撮影しようと携帯電話を差し入れたとして摘発され、東京簡裁が21年3月、罰金30万円の有罪判決を言い渡した。しかし今年1月、東京高裁が逆転無