東日本大震災の影響で同じ日に開催予定だった周辺の2大会が中止になり、千葉市の大会の見物客が大幅に増えることが見込まれ、会場の安全確保が十分に図れないと判断した。大会は1978年に始まり、中止は初めて。 市民花火大会は毎年8月の第1土曜日、中央港の千葉ポートパークで開催。昨年は約20万人が訪れ、8000発の花火を楽しんだ。開催費用は約4000万円で、今年も市が予算を付けていたほか、実行委員会が協賛金を集めていた。 ところが、震災の影響で同日開催の予定だった江戸川区花火大会(東京都)、佐倉市民花火大会(千葉県)の中止が相次いで決定。この余波で、相当数の見物客が千葉市の大会に流れてくることが見込まれるほか、近場でのレジャーが堅調なことから、市は少なくとも見物客が3〜4割増えると予想。一方、会場周辺では近年、マンション開発などが進み、スペースが限られて自由観覧席の確保ができず、「余震や津波といった