品薄になったJTの無煙たばこ 日本たばこ産業(JT)は8日、火を使わず煙が出ないたばこ「ゼロスタイル・ミント」が、需要に供給が追いつかず品薄になり、消費者からの苦情が1日当たり約30件と相次いでいることから、謝罪会見を開いた。 無煙たばこは東京限定で5月17日から売り始めたが、喫煙場所も広がるとあって人気となった。ほかの地域の人が都内でまとめて買うケースもあり、在庫はほぼゼロの状態。品薄は増産態勢が整う秋まで続く見通しという。 需要予測の甘さから、消費者の混乱を招いたが、藤崎義久・常務執行役員は会見で「消費者には当面迷惑をかけることになる」と謝罪したものの、社内的な処分は検討していないと説明した。 JTは、ゼロスタイルは煙は出なくても、ニコチンが口に入るので口腔(こうくう)がんの要因にはなると認めている。禁煙推進団体などは、煙はなくてもにおいがあることなどから、紙巻きたばこと同様に