東京地裁に会社更生法の適用を申請した穴吹工務店(本社・高松市)で、申請直前に解任された穴吹英隆前社長が26日、高松市内で記者会見し、「解任を決定した取締役会は無効」と主張。その後の会社更生法の申し立ても無効として、法的に争う姿勢を見せた。 取締役会は対立する経営陣が24日、代表権を持つ穴吹氏の招集がないままに開催し解任を決定、同日更生法の適用を申請した。 穴吹氏によると、23日に、メーンバンクを務めるあおぞら銀行など主力3行から引き続き支援の申し出があり、25日の手形の決済などで必要だった約49億円については「現金は準備できていた。支払い状況に問題はなかった」と強調した。 穴吹氏側は26日、高松法務局に穴吹工務店などグループ3社の代表取締役の登記変更を行わないように上申書を提出。東京地裁にも会社更生法に基づく手続きを却下するように上申書を提出したことを明らかにした。