香港から成田空港に到着した台湾人の男が入国チェック中に倒れ、簡易検査で新型インフルエンザの発症を疑われたため、立ち会った東京税関や入国管理局の職員らが一時隔離される騒ぎがあったことが29日、分かった。男は精密検査で大量の覚醒(かくせい)剤入りの袋を飲み込み中毒症状を起こしていたことが判明、騒動は終息した。 関係者の話では、男は22日午後1時55分ごろ到着。午後4時ごろ、空港第2ターミナルビルの税関検査場内でけいれんを起こし倒れた。高熱があり、空港内のクリニックでインフルエンザの簡易検査を実施、陽性反応が出た。けいれんなど特異症状もあり、クリニックは新型インフルエンザの可能性も考えられると関係機関に通報。税関や入管の職員や航空会社のスタッフらに隔離措置が取られ、クリニックは閉鎖するなどの騒ぎになった。