日本航空は23日、ボーイング787型機を使用している羽田―シンガポールなど国際線3路線について、25日から別の機体に変更すると発表した。 高度9000メートル以上で積乱雲などに入った際、搭載する米ゼネラル・エレクトリック(GE)製のエンジンに不具合が出る恐れがあるためで、12月1日から787型機を投入予定だったシドニー線も変更する。積乱雲の影響を受けない他の国際線では、従来通り同型機で運航する。 GE製のエンジンは内部に氷の結晶が堆積して一時的にエンジンの推力低下が起きるおそれがあることがわかり、米ボーイング社が積乱雲などの周囲約90キロの飛行を禁止する通知を出した。日航は当面の間、777型機などを使用する。 全日空の787型機は日航とは異なるメーカー製のエンジンを使用しているため、運航に影響はない。