我が国の財政がどういう状態になっているか。国民100人に質問すれば、おそらくそのうちの99人は、借金漬けで破綻状態だと答えるだろう。だが、はたして本当にそうなのか。それに関する興味深い発表が6月25日にあった。 それは財務省が発表した 2006年度末における国の債務残高である。それによると、債務残高は、前年比 0.8%増の 834兆円。これは過去最高の額で、国民一人当たりにすると 653万円になる。 これを受けて新聞各紙は一斉に、「また借金が増えた」と厳しい財政事情を書き立てた。朝日新聞は「『ローン地獄』脱出道遠し」という見出しをつけている。なにしろ債務残高は GDP の 1.6倍。税収の 17年分の借金を抱えている計算になる。確かに先進諸国のなかで、こんな国はほかにない。 しかし、債務残高が大きければ財政事情は苦しくて、小さければ財政は好調だという単純な話ではないこともまた事実である。そ
野口悠紀雄さんに聞く:まず「この会議は必要か」を考える (聞き手:諏訪 弘=フリーライター) 「会議の生産性が悪い」「建設的な話し合いができない」。会議について頭を痛めるビジネスパーソンが多い。会議の効率を妨げる原因はどこにあるのか? 早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授・野口悠紀雄氏に、「ニッポンの会議」が抱えている問題を聞いた。 野口悠紀雄 1940年、東京生まれ。東京大学工学部卒業。1964年、大蔵省入省。一橋大学教授、東京大学教授などを経て、現在早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。著書は『「超」整理法』(中公新書)など多数。 議題に精通した意思決定権者が行えば会議は速い ■「会議の生産性が高まらない」と苦心するビジネスパーソンが多くいます。生産性を高めるためには、どうしたらよいのでしょうか。 野口 逆説めきますが、その会議が本当に必要なものなのかどうかを検討して
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く