配信で上がった世界の「日本アニメ」認知度 「日本アニメ」を世界各国に“適正な評価”と“フェアな契約”で販売できるようになったのは、ここ10年ぐらいの話だろう。 「日本アニメ」は長らく、海外の配給会社に対して、自社にメリットがある形での契約を成立させることができなかった。世界の各地域を担当する配給会社に「アニメ作品の配給権」を販売する際も、一括“売り切り”の契約で、他国のテレビ放送でどんなに人気が出てもレベニュー(印税)が入らない。 オープニングなども現地で改変され、本来の作り手である日本人の名前がクレジットから消される場合も多く、「日本が作ったアニメ」であるというアピールやブランド力にも繋がらなかった。 現在は、配給権契約の際に価格を上げる、印税契約にする、映像権と商品化権は別に販売するなどの交渉が可能になったが、2000年代までは、契約時に強気に出られる作品はごく一部だった。主な要因とし