海江田万里経済産業相は23日、記者団に、菅直人首相の指示を受けた国家戦略室が、企業の自家発電設備による「埋蔵電力」の活用など電力需給に関するあらゆる情報を経済産業省に示すよう文書で求めていたことを明らかにした。同省が示すデータに不信感を抱く首相が、文書による異例の指示を出したとみられる。 海江田氏は「これまでも(情報を)出していたが不十分だということ。しっかり(首相側に)話したい」と述べたが、「なぜそういう文書になったのかはよく分からない」と述べた。 首相は自家発電設備を活用した電力供給の上積みに期待しているが、経産省は埋蔵電力が4日時点の推計で約160万キロワットにとどまると首相に報告。首相は調査が不十分として再調査を求めていた。