会社の飲み会で上司が「先輩風」を吹かすと、扇風機が回って宴席に本物の風が――。クラフトビール大手の「ヤッホーブルーイング」(本社・長野県軽井沢町)が人工知能(AI)を使って先輩風を体感できるマシンをつくり、忘年会シーズンに向けて企業などに貸し出すサービスを始めた。 【写真】「先輩風」を吹かすと背後のファンが回る=ヤッホーブルーイング提供 「先輩風壱号(いちごう)」と名付けた装置で、上司や先輩が「俺の若いころは」「近ごろの若者は」などと口にすると、椅子の背後に取り付けた6台の扇風機が回り出す。IBM社の「ワトソン」など二つのAIを使い、会話の中から先輩風特有のキーワードを検出。話の長さなどと合わせて数値化し、3段階の強さでファンを回す仕組みだ。AIは約2千の「先輩風ワード」を記憶しているという。 同社が20~50代の会社員らを対象に実施したインターネット調査では、約6割が上司との飲み会で「武