京都府と京都市は16日、国とJR東海が進めるリニア中央新幹線計画で、「京都ルート」をアピールするため鉄道、交通の専門家らを集めた「高速鉄道検討委員会」を設置することを決めた。リニアに対する「京都の見解」をまとめ、国などに要望する。 府によると、東京から大阪に至るリニア中央新幹線計画では、名古屋以西は三重県から「奈良市付近(奈良県)」を通るとされ、京都はルート外。しかし将来、高速鉄道網整備や関西空港へのアクセスなどを考えた場合、リニアは極めて重要で、関係者は「京都を無視しないよう、問題提起したい」としている。 検討委のメンバーにはJR東海元社長で相談役の須田寛氏も入っており、23日に初会合を開催し、9月ごろまでに計3回の会合を持つ予定。