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映画に関するmmsuzukiのブックマーク (1,055)

  • やはりスピルバーグは素晴らしい! リメイク版『ウエスト・サイド』の絶妙さ

    スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』の 一場面。中央がトニー(エルゴート)とマリア(ゼグラー) ©2019 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED. <『ウエスト・サイド・ストーリー』リメーク版はアメリカ現代社会が直面する諸問題を反映させ、「時代遅れの古典」から脱皮させたスピルバーグの名作> もしもスティーブン・ソンドハイムが公開直前に死去(昨年11月26日、享年91歳)していなかったら、スティーブン・スピルバーグ監督によるリメーク版『ウエスト・サイド・ストーリー』(アメリカでは同12月10日公開)の受け止め方は違っていただろう。湿っぽさはなく、広く愛されながらも疑問の多いこのミュージカルに、辛辣な批評も聞かれたはずだ。 ソンドハイムもそれを望んでいたに違いない。生前、彼は自分の書いた詞を「若気の至り

    やはりスピルバーグは素晴らしい! リメイク版『ウエスト・サイド』の絶妙さ
  • 「ドライブ・マイ・カー」覚え書き|kaerusan|note

    「ドライブ・マイ・カー」覚え書きについて  ある作品について、長く考え続けることができるとき、その作品にはある種の居心地のよさがある。そこに描かれているのがどんなに凄惨で残酷な世界であれ、あるいは甘すぎる砂糖菓子のような世界であれ、毎日のように訪れて、目の前に圧倒的な違和を感じながら、不思議と落ち着く、安全というよりは、安全ではないことを受け入れることができる、そういう居心地が見つかる作品はけして多くない。わたしにとって濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」には、居心地のよさがある。三時間以上あるこの作品の時間に、また

    「ドライブ・マイ・カー」覚え書き|kaerusan|note
  • コーエン作品とシェイクスピア作品の意外な親和性 『マクベス』に漂う“本格派”の風格

    ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』は、オーソン・ウェルズや黒澤明、ロマン・ポランスキーなど、名だたる巨匠監督たちが映画化を手がけ、映画の分野においても親しまれてきた題材だ。ジャスティン・カーゼル監督によって、2015年にも数度目の映画化を果たしたばかり。その人気の理由は、シェイクスピア悲劇の中では比較的短く、ちょうど一映画作品にしやすいボリュームであるとともに、誰もが認める深い芸術性と、現代にも通じる美学が存在するからだろう。 ここで紹介する、A24製作のApple TV+配信作品『マクベス』を手がけたジョエル・コーエン監督もまた、現代においてキャリアでは巨匠監督の一人に数えられる存在である。優れたセンスで数々の異色作を撮りあげてきた彼が、ついにこの古典に挑戦することとなったのだ。意外なのは、これまで彼とともに「コーエン兄弟」として数々の作品を共同で監督してきた、弟のイーサン

    コーエン作品とシェイクスピア作品の意外な親和性 『マクベス』に漂う“本格派”の風格
  • 映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト

    アカデミー賞®の前哨戦ともいわれるサンダンス映画祭で、史上最多4冠に輝き、世界を沸かせた〈必見の1〉。その日、この映画が上映されるや、各国のバイヤーが配給権に殺到。サンダンス映画祭史上最高額【約26億円】で落札されたことも大きなニュースになった。 主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ「ロック&キー」で一躍人気のエミリア・ジョーンズ。共演は『シング・ストリート 未来へのうた』の主役でも話題のフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。ルビーの家族を演じるのは、オスカー女優のマーリー・マトリンを始め全員が実際に聞こえない俳優たち。そのキャスティングにこだわったのは、若き実力派監督シアン・ヘダー。 抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする──熱く美しい瞬間を共に生き、あなたの〈大好きな一〉になる、爽快で胸熱な感動作。 豊かな自然に恵まれた海の町で

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  • オリジナルアニメ「地球外少年少女」公式サイト

    「電脳コイル」から15年。 当時誰もが想像しえなかった「ARがある暮らし」を予見した、監督・磯光雄。 彼が次に見通すビジョンは――「AIがある宇宙での暮らし」だった。 舞台は、インターネットも、コンビニもある「2045年の宇宙」。 日の商業ステーション「あんしん」で、少年少女たちは大きな災害に見舞われる。 大人とはぐれ、ネットや酸素供給が途絶した「あんしん」から、自力での脱出を目指す子供たち。 ときに仲間の、ときにAIの力を借り、生きるための行動を採る彼らは、史上最高知能AIが語った恐るべき予言の「真意」にたどり着く。 絶体絶命の状況下で、子どもたちは何に触れ、何に悩み、何を選択するのか――。 キャラクターデザインに吉田健一、メインアニメーターに井上俊之を迎え、最高のアニメーター陣で送る、オリジナルアニメ「地球外少年少女」。 全6話シリーズを3話ずつ前後編として劇場公開。 これは磯光雄が

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  • 『ドライブ・マイ・カー 』がアメリカの映画賞を総なめしているワケ|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    『ドライブ・マイ・カー 』の快進撃が止まらない...... ([c] 2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会) <数多の賞を制覇してきた濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー 』。2ヶ月後のアカデミー賞も、国際長編映画部門は当然のこと、作品部門の候補10の中に入ると筆者は見ている...... > 『ドライブ・マイ・カー 』の快進撃が止まらない。昨年のカンヌ映画祭で脚賞を受賞した濱口竜介監督によるこの映画は、ハリウッドでのアワードシーズンが格化して以来、数多の賞を制覇してきた。ニューヨーク映画批評家サークルとロサンゼルス映画批評家協会からは、外国語映画部門ではなく、作品部門を獲得するという快挙まで成し遂げてみせている。さらに、その後に発表された全米批評家協会賞では、作品、監督、脚、主演俳優の4部門を制覇したのだから、すごいことだ。 このまま行けば、肝心のアカデミー賞も、国際長編映画

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  • 映画『ブラックボックス 音声分析捜査』公式サイト

    ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落! 乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、ボイスレコーダー、通称“ブラックボックス”を聴く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチューだったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。やがて乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明。マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。今、マチューのキャリアと命をかけた危険な探求が始まる──。 マチューには、『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞した、美

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  • “真摯”で“真面目”なコメディー超大作 『ドント・ルック・アップ』に感じる現実的な恐怖

    2021年のNetflix最大の映画作品『ドント・ルック・アップ』が配信された。ジェニファー・ローレンスやレオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメ、マーク・ライランスなど、スター、名優が次々に出演する、豪華なSFコメディー超大作である。 監督は、前作『バイス』(2018年)がアカデミー賞作品賞にノミネートされるなど、年々高い評価を獲得しているアダム・マッケイだ。彼の監督作らしく、作『ドント・ルック・アップ』は、現実的な恐怖を感じられる、皮肉な笑いに満ちた過激なコメディーとして楽しめる作品となった。 それにしても作、さすがはアダム・マッケイと言わざるを得ない。ユーモアの連続によって観る者を笑わせながらも、そこでは近年のアメリカや世界の状況における問題の数々が、おそろしいまでに的確に射抜かれているのだ。ここでは、そんな作で表現された問題と

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  • 映画『偶然と想像』公式サイト|濱口竜介監督 第71回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ)受賞、第22回東京フィルメックスオープニング作品観客賞受賞

    2020年のカンヌ映画祭では『ドライブ・マイ・カー』が脚賞など4冠に輝き、2020年のベネチア国際映画祭では、共同脚を手がけた『スパイの』が銀獅子賞(監督賞)、そして作が第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)受賞するなど世界が最も注目する監督のひとりとなり、また日映画の新しい時代をリードする存在となった濱口竜介。 待望の新作は、「偶然」をテーマに3つの物語が織りなされる初の、そして自身が「このスタイルをライフワークとしたい」と語る「短編集」となった。 親友同士の他愛のない恋バナ、大学教授に教えを乞う生徒、20年ぶりに再会した女友達… 軽快な物語の始まり、日常対話から一転、鳥肌が立つような緊張感とともに引き出される人間の性、切り取られる人生の一瞬… 小さな撮影体制でリハーサル・撮影時間を充分に確保し、俳優たちの繊細な表現を丁寧に映した。まるで劇中に流れるシューマン

    映画『偶然と想像』公式サイト|濱口竜介監督 第71回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ)受賞、第22回東京フィルメックスオープニング作品観客賞受賞
  • 劇場版オリジナルアニメ『サイダーのように言葉が湧き上がる』公式サイト

    INTRODUCTION 市川染五郎×杉咲花! 歌舞伎界の超新星と若手トップ女優の競演が弾ける! 17回目の夏、君と会う⸺。 人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年と、コンプレックスを隠すマスク少女。 何の変哲もない郊外のショッピングモールを舞台に出逢ったふたりが、 言葉と音楽で距離を縮めていく、ボーイ・ミーツ・ガールStory。 その主人公であるチェリー役には、初映画、初声優、初主演となる 歌舞伎界の超新星・八代目 市川染五郎を起用! 一方、ヒロインのスマイル役は、若手随一の確かな表現力で高い評価を受ける杉咲花が担当。 フレッシュな競演が「ひと夏のできごと」を輝かせる! 「四月は君の嘘」のイシグロキョウヘイ監督、初のオリジナル劇場作品が弾ける! 「四月は君の嘘」、「クジラの子らは砂上に歌う」などを手掛け、 繊細で叙情的な演出に定評のあるアニメーション監督・ イシグロキョウヘイ。 バンド

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  • “音”だけで謎を解く!フランス発の新感覚スリラー『ブラックボックス:音声分析捜査』公開決定|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

    映画ニュース 2021/11/10 11:00 “音”だけで謎を解く!フランス発の新感覚スリラー『ブラックボックス:音声分析捜査』公開決定 フランスで大ヒットを記録したサスペンス・スリラー『ブラックボックス:音声分析捜査』が2022年1月21日(金)より公開されることが決定。あわせてメイン写真も解禁された。 同作は音を聞くだけで、故障ならどの箇所か、事故なら何と接触したか、事件なら犯人の人物像まで割り出す“音声分析官”という音のプロにスポットを当てた作品。ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客と乗務員316人全員の死亡が確認された。音声のプロであるマチューは調査をまとめるよう任命を受ける。しかし、フライトレコーダー=通称“ブラックボックス”と、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電と音が違うことが判明する。音声分析官が出した戦慄の真相とは…!? マチューを演じるのは『イヴ・サ

    “音”だけで謎を解く!フランス発の新感覚スリラー『ブラックボックス:音声分析捜査』公開決定|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
  • 町山智浩『THE MOLE(ザ・モール)』を語る

    町山智浩さんが2021年10月18日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『THE MOLE(ザ・モール)』を紹介していました。 #たまむすび#アメリカ流れ者 今回、#町山智浩 さんに ご紹介いただくのは… 『#ザ・モール』。 ドキュメンタリー監督、 マッツ・ブリュガーの最新作。 北朝鮮に潜入した元シェフの 危険すぎるドキュメンタリーです。 ? https://t.co/jWkB6yxDAb#tama954 — TBSラジオ『たまむすび』 (@tamamusubi_tbsr) October 19, 2021 (町山智浩)先週はですね、10月15日にものすごいたくさんの映画が公開されるんで、一気に紹介したんですが、まだ足りてなくてですね。15日に既に公開された映画なんですけれども、余っちゃって、あふれちゃって。今日紹介しなきゃならなくなっちゃったんですけど。『THE MOLE(ザ・モー

    町山智浩『THE MOLE(ザ・モール)』を語る
  • 米同時テロ題材の「モーリタニアン」など注目映画7本 - 日本経済新聞

    モーリタニアン 黒塗りの記録絶望下で正義貫く高潔さ 春日太一(時代劇研究家)9.11の米同時多発テロ事件に関与した容疑により捕らえられ、グアンタナモの収容所で拷問と長期間の拘束を受けるモーリタニア人青年のあまりに過酷な日々と、彼を陥れる米国や軍の陰謀が描かれた作品だ。たとえ絶望的な状況下にあっても正義を貫くことの高潔さを、俳優陣の熱演が伝えてくる。容疑者であるスラヒの苦悶(くもん)を演じる

    米同時テロ題材の「モーリタニアン」など注目映画7本 - 日本経済新聞
  • 小説『デューン』は、現代の地政学的競争の混沌を約50年前に“予言”している

  • SNSで「いいね」稼ぐ呪縛、逃れられる? コッポラ監督の孫の警鐘:朝日新聞デジタル

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    SNSで「いいね」稼ぐ呪縛、逃れられる? コッポラ監督の孫の警鐘:朝日新聞デジタル
  • リベラル派を「自虐」的に描くコメディー映画、楽しめるのはリベラル派だけ

    アメリカ政治システムを皮肉ったコメディー映画『スイング・ステート』が、描き切れなかったものとは?> 2015年まで16年間、テレビ政治風刺番組『デイリー・ショー』の司会者を務めたジョン・スチュワートは、少なくとも一部のアメリカ人にとって道徳上の良心を体現する存在だった。 スチュワートは特定の政党の代弁者になることなく、音と建前を使い分けたり政治的プロパガンダをまき散らしたりする人間を厳しく批判した。その一方で、政治的立場を問わず音で語る(ように見える)論客たちに、理性的な中道派として自らを印象付ける場を提供していた。 いま思えば、番組の司会を退いたタイミングは絶妙だった。それから5年もたたずに、スチュワートが身を置こうとした政治論議の「非武装中立地帯」は無残に縮小し、右派の劣悪な言論が絶えず垂れ流されるようになった。 そのスチュワートが『デイリー・ショー』を降板した後、最初に製作

    リベラル派を「自虐」的に描くコメディー映画、楽しめるのはリベラル派だけ
  • ミッドナイト・トラベラー : 佐々木俊尚 ドキュメンタリーの時代 - 映画.com

    第97回:ミッドナイト・トラベラー今まさに観られてほしい映画。タリバンから死刑宣告を受けた映画監督が、家族とともにアフガニスタンから脱出し、安住の地ヨーロッパを目指してひたすら旅を続ける。その5600キロもの困難な道のりを、持っていたスマホで撮影し続けた。その成果がこの作品であり、ものすごいリアリティとともに、「難民になる」というのがどういうことなのかが恐ろしいほどに伝わってくる。 難民となった家族が自らの旅を記録したセルフドキュメンタリー監督のハッサン・ファジリは2015年、「ピース・イン・アフガニスタン」というドキュメンタリを撮影し、国営テレビで放送された。タリバンのメンバーでありながら、武器を捨てて平和主義者となった男性を主人公にした作品だったのだが、これを観たタリバンが激怒。男性を殺害したうえ、ハッサンにも死刑宣告した。 ハッサンとその家族はアフガンを脱出せざるを得なかった。この時

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  • 『ドライブ・マイ・カー』脚本の魅力を徹底解説 “解釈の遅延”という発想とジャンルの横断

    最近の濱口竜介監督の勢いが凄まじい。脚を連名で手がけた『スパイの』(2020年)が、ヴェネチア国際映画祭で黒沢清監督に銀獅子賞をもたらし、ベルリン国際映画祭では監督・脚執筆作『偶然と想像』(2021年)が銀熊賞、そして同じく監督と、連名で脚を務めた、『ドライブ・マイ・カー』がカンヌ国際映画祭で脚賞を受賞するなど、短い期間に世界の3大映画祭で、その手腕が評価されている。なかでも『ドライブ・マイ・カー』は、カンヌで一時は最高賞を期待されるほどの評判を呼んだ日映画となった。 そんな作『ドライブ・マイ・カー』の脚の魅力とは、果たしてどこにあるのだろうか。ここではその解説を中心に、何が描かれていたのかを、できるだけ深く考えていきたい。 作は、村上春樹の短編集『女のいない男たち』を原作に、収録作品の要素を組み合わせてオリジナルのエピソードとしてまとめた、約3時間もの長尺の映画だ。基

    『ドライブ・マイ・カー』脚本の魅力を徹底解説 “解釈の遅延”という発想とジャンルの横断
  • 【最速レビュー】『DUNE/デューン』全身全霊をかけた究極の映像体験、いま問われる「映画の力」 | THE RIVER

    【最速レビュー】『DUNE/デューン』全身全霊をかけた究極の映像体験、いま問われる「映画の力」 ©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. 2020年代。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、100年以上にわたって続いてきた“映画”という芸術形式に根的な1つの問いを投げかけた。「映画とは、映画館で観るものなのか?」と。 ストリーミングサービスの興隆もあり映画の在り方への解釈に変容が見られる今、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が新たに手がけた『DUNE/デューン 砂の惑星』は、映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力”を再提示した作品だ。心を打つようなストーリー、作品に精魂を注いだ映画監督の気概、そして異世界への没入感。ひと足早く『DUNE/デューン』の興奮に触れた筆者は、この3つの構成要素が

    【最速レビュー】『DUNE/デューン』全身全霊をかけた究極の映像体験、いま問われる「映画の力」 | THE RIVER
  • 『フリー・ガイ』の内容は意外に深い? 哲学的な切り口から読み解く

    日々驚異的なスピードで進歩を遂げている、ビデオゲーム(TV、PCゲーム)の表現力。その技術革新が活かされたリアルな仮想世界を舞台に、作品の背景でしかないはずの“モブキャラ”が、自分の意志を持って行動をする姿が描かれるのが、作『フリー・ガイ』である。 コメディー要素がたっぷりのアクション映画として楽しめる作だが、じつはその裏には、私たち自身をも巻き込む、おそろしい絶望と、その対極にある希望が隠されている作品でもある。ここでは、そんな意外に深い内容を持つ『フリー・ガイ』を、哲学的な切り口から読み解いていきたい。 舞台となるのは、架空のオンラインゲーム「フリー・シティ」の世界。そこは、『グランド・セフト・オート』シリーズや、『ウォッチドッグス』シリーズなどのゲームのように、現代の犯罪をテーマに作り込まれた、仮想の都市の中を自由に行動できる「オープンワールド」を楽しめるデータ上の空間だ。 そこ

    『フリー・ガイ』の内容は意外に深い? 哲学的な切り口から読み解く