大手ユーザー企業を含め、IT部門の多くで素人集団化が進んでいると、この「極言暴論」で何度か書いてきた。プログラムを書かなくなって久しく、当然のことながら最新のITについても全く分からない。歴代の経営者に「カネ食い虫」と見なされ、リストラ対象にされたという気の毒な面はあるが、なにゆえ「我々は素人」と開き直れるのだろうか。恥ずかしいったらありゃしない。 大企業のIT部門から「我々は素人」という声が出るようになったのは、2000年代半ばのことと記憶している。IT部門で技術者としてキャリアを積んだはずの著名なCIO(最高情報責任者)でさえ、「我々IT部門は素人だからね」と言い出すのを聞いて、驚いたことを思い出す。それはちょうど、2000年問題や個人情報保護法への対応などが終わり、IT部門から「やることが無くなった」時期とぴったり一致する。 もちろん、全くやることが無くなったわけではないが、IT部員
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