神戸市の交差点で大型トラックと軽乗用車が出会い頭に衝突した事故で、自動車運転過失傷害の罪に問われたトラックの運転手に、神戸地方裁判所は無罪を言い渡しました。事故当時、信号の指示は、双方とも交差点に進入が可能になっていて、裁判所は、信号機の設定に不備があったと指摘しました。 この交差点は南北に走る道路に、2つの方向から道路が交わる、いわゆる変形交差点で、トラックは、青信号にしたがって交差点に進入したのに対し、軽自動車も左折可能を示す信号の表示にしたがって進入していました。 検察が禁錮8か月を求刑したのに対し、運転手の弁護士は、「信号の設定に安全上の問題があった」として無罪を主張していました。 判決で、神戸地方裁判所の平島正道裁判長は、「双方の走行を同時に可能とする信号の設定は問題で、不備があったと言わざるをえない。設定の不備の責任を事故の当事者に転嫁するのは妥当ではない」として、運転手に無罪