第35回東京国際映画祭が始まります。過去2年、コロナ禍での縮小開催でしたが、今年は通常開催に近づきレッドカーペットも復活。日本初上陸の作品を中心とした新作、話題作がてんこ盛り。ひとシネマ取材陣が、見どころとその熱気をお伝えします。 第35回東京国際映画祭のジャパニーズ・アニメーション部門は「ゼロから世界を創る」がテーマ。25日に開催されたシンポジウム「アニメーションで世界を創る」では、「雨を告げる漂流団地」の石田祐康、「夏へのトンネル、さよならの出口」の田口智久、「ぼくらのよあけ」の黒川智之と、相次いで新作を発表した3監督が登壇。アニメ評論家である藤津亮太がモデレーターとなり、アニメーションで世界を生み出していくことの面白さ、難しさを、自作についても触れながら語り合った。 ©2022TIFF 石田監督「描き手の意志や熱量が表れる」団地が舞台となった「雨を告げる漂流団地」の石田監督は、描き手