大阪湾に浮かぶ人工島、舞洲(大阪市此花区)にある展望台の芝生で、市が無断で人気アニメ映画「となりのトトロ」のキャラクターが浮かび上がる形に刈り込んでいたところ、外部から「著作権法上の問題がある」と指摘され、一転して取りやめていたことが18日、分かった。市は「集客効果を狙ったが、著作権者の承諾が必要とは気付かず不用意だった」としている。 市によると、この芝生は此花区北港緑地の舞洲スポーツアイランド内にある展望広場「新夕陽ケ丘」にある。管理する市港湾局の職員が平成12年ごろから、家族連れに喜んでもらおうと、約10メートル四方サイズのトトロの“絵”を整備する芝生アートを開始。年に数回刈り込み、形を整えていた。 ところが昨年夏、市の不正などを告発する公益通報制度を利用して、著作権法上の問題を指摘する通報が寄せられ、市が対応を検討。これまで著作権者のスタジオジブリ(東京)に連絡しておらず、「著作権利