【ソウル=桜井紀雄】韓国アシアナ航空の国際線で、機内食を出発予定時間までに積み込めず、離陸が大幅に遅れたり、機内食なしで運航したりする事態が1日から相次いだ。機内食業者の選定での見通しの甘さが原因と指摘され、長期化の様相も見せている。 KBSテレビなどによると、3日までに出発が遅延した国際便は63便、機内食を積めずに運航したのは107便に上った。1日には到着が3~5時間遅れた便もあったという。 欧米などに向かう長距離路線への積み込みは正常化しつつあるが、日本や中国など近場の路線では間に合わず、乗客に30~50ドル(約3300~5500円)の商品券を配って対応している。金秀天(キム・スチョン)社長は3日、「ご不便をかけ、深くおわびする。1日も早くサービスが安定するよう渾身の努力を尽くす」と謝罪した。 今月から機内食を納入予定だった会社の新工場建設現場で3月に火災があり、アシアナは急遽、別の中