11月の米大統領選に向けた野党・民主党候補指名争い第4戦の南部サウスカロライナ州予備選が2月29日、投開票され、穏健派のジョー・バイデン前副大統領(77)が大勝した。バイデン氏の勝利は4戦目で初めて。予備選・党員集会が集中する3月3日の「スーパーチューズデー」への大きな弾みとなった。【チャールストン(サウスカロライナ州)古本陽荘、コロンビア(同)高本耕太】 黒人有権者に浸透したのが勝因。米メディアの出口調査(速報値)では、黒人が投票者に占めた割合は56%で、黒人の61%がバイデン氏に投票したと回答した。今後の指名争いはバイデン氏と、2、3戦目に連勝した急進左派のバーニー・サンダース上院議員(78)を軸に推移するとの見通しが強まっている。
