「門限破ったら容赦しない」 ブラジルの“シティ・オブ・ゴッド(神の街)”。2002年のアカデミー賞ノミネート映画『シティ・オブ・ゴッド』で有名になった、リオデジャネイロのファベーラ(スラム)を覚えている人はどのくらいいるだろうか。 新型コロナウイルスの感染者が確認されて以来、この「神の街」を仕切るギャングのリーダーらは、住民たちにこう呼びかけている。 「8時半以降、夜は家から出るな」 「門限時間をすぎてから、もし街でみつけたら容赦しない」 ロイターによると、シティ・オブ・ゴッドで最初に感染者が報告されたのは、3月21〜22日の週末。だが、政府が感染対策を「何もしない」ため、地元のギャングが対策に介入することとなった。