burikaigi 2023 の懇親会で発表したセッションの資料です。 日本では明治6年(1873)よりグレゴリオ暦が採用されましたが、それ以前の年代での和暦の扱いについて注意点をまとめたものです。
![和暦を正しく扱うための暦の話](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a345d200c015b8073be65c2004e6bfe1e656aef5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffiles.speakerdeck.com%2Fpresentations%2F170da645162045c8a084d64c86abf033%2Fslide_0.jpg%3F24183555)
収穫と密接に結び付いていた初期のローマ暦では、紀元前7世紀まで、冬の2カ月間には名前すらなかった。現在の1月1日が新年の始まりとして定着したのはずっと後のことだ。写真はフランス、ブールジュのサン・テティエンヌ大聖堂にある13世紀のステンドグラス。当時としては典型的な1月の描写で、食事が題材になっている。(PHOTOGRAPH VIA BRIDGEMAN IMAGES) 新しい年の始まりは、なぜさまざまな生きものが躍動し始める春ではなく冬なのか。そう思ったことはないだろうか。それもそのはず、今の暦の原型が生まれたとき、新しい年の始まりは現在の1月ではなく春だった。それどころか、冬の2カ月間には名前すらなかったのだ。 現在の暦の元をつくったのは古代ローマ人だ。その「1月(January)」は、時間、移り変わり、始まりの神である「ヤヌス(Janus)」にちなんで名付けられた。この記事では、天文学
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