サウジアラビアの野心的な新規投資について、耳にすることが増えた。紅海沿岸に建設予定の新未来都市「NEOM(ネオム)」の宣伝を見たことがある人も多いだろう。石油輸出大国として驚くべきことに、この都市は再生可能エネルギーのみで運営される計画だ。 スポーツにも惜しみない投資が行われている。外国のスポーツクラブ買収や、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウドとの推定年俸2億1400万ドル(約316億円)の契約など、2021年以降に投じられた額は63億ドル(約9320億円)に上る。スポーツを利用してイメージ向上や問題の隠蔽を図る「スポーツウォッシング」だとの批判もある。 主要産油国でありながら、石油は脇役に追いやられているようだ。サウジの原油生産量は最近、米国とロシアに次ぐ世界3位に転落した。しかも、各種プロジェクトへの投資には余剰資金を回しているわけではないため、財政赤字もかさんでいる。 むしろ、サ
主な産油国によるグループ、OPECプラスを主導するサウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、世界経済の見通しは依然として不確実だとして、原油価格を下支えするための減産の合意を維持する必要があるという考えを示しました。 サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、国営通信が14日、伝えたインタビューの中で、世界経済の見通しについて「成長ペースは依然として不確実だ。中国経済も回復段階にあるものの、どれだけ時間がかかるかわからない。各国の中央銀行がインフレ対策を強化する可能性もある」と指摘しました。 そのうえで「今できることは、現在の合意を維持することだ」と述べて、原油価格を下支えするため去年10月、OPECプラスが合意した一日当たり200万バレルの減産を維持する必要があるとして、現時点での増産には慎重な考えを示しました。 国際的な指標となっている原油の先物価格は、ロシアによるウクライ
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが株式の公募価格を発表した/Fayez Nureldine/AFP/Getty Images ロンドン(CNN Business) サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは17日に声明を発表し、新規株式公開(IPO)で総数2千億株のうちの1.5%を売りに出す方針を明らかにした。 公募価格は1株30~32リヤル(約870~930円)で、企業価値を算出すると6兆~6兆4000億リヤルとなる。これは米アップルをはるかにしのぐ世界最大の規模。 資金調達額も250億ドル(約2兆7000億円)を超えるとみられており、実現すれば過去最大となった2014年の中国電子商取引大手アリババグループのIPOをわずかに上回る。 アラムコの株式が売りに出されるのは今回が初めて。石油依存からの脱却を目指すサウジの取り組みの一環とみられる。 同社は2018年、1110億ドルの利
世界屈指の産油国、サウジアラビアのサルマン国王が12日夜、来日し、13日、安倍総理大臣と会談します。サウジアラビアの国王の来日は46年ぶりで、国を挙げて取り組む「脱石油」の経済改革への協力について、協議することにしています。 サウジアラビアは、日本が原油の3分の1を依存する大産油国ですが、原油価格の低迷で深刻な財政難が続いていて、国の将来への危機感から石油生産に依存しない脱石油を目指す経済改革を進めようとしています。 今回の訪問はこの計画への協力を求めるのが目的で、サルマン国王は13日、安倍総理大臣と会談して、新たな産業の創出に向けた技術支援や人材育成などの協力について話し合い、合意文書を取りまとめることになっています。 また、内戦が続くシリアや過激派組織IS=イスラミックステートへの対応など、中東地域の安定化に向けた方策についても話し合うものと見られます。 関係者によりますと、サルマン国
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