【ロンドン=沢田千秋、パリ=竹田佳彦、ベルリン=近藤晶】新型コロナウイルスで大打撃を受けた欧州が少しずつ日常を取り戻しつつある。十五日、各国の往来が復活し始め、英国でもようやく小売店が再開した。ただ、死亡率が高い英国とスウェーデンに対しては、大半の国が警戒して自由な入国を拒否するなど足並みに乱れも生じている。 ロンドン中心部の目抜き通りは、三月の都市封鎖から三カ月ぶりに買い物客が戻った。若者に人気の「ナイキタウン」には長蛇の列。並んでいたジャボンテ・リシャルリソンさん(23)は「限定スニーカーを買うため、封鎖以来初めて中心部に来た。以前ほど混んでなくて、ゆっくり買い物できそう」と笑顔で語った。
【ロンドン共同】新型コロナウイルス対策を巡り、都市封鎖の回避に徹するスウェーデンの独自路線が、北欧諸国の連携に影を落としている。感染被害が下火となったノルウェーとデンマークは1日までに、入国制限の一部解除を発表。15日から旅行者の相互の行き来を認め、フィンランドやアイスランドとも足並みをそろえたいとする一方、スウェーデンは死者数が突出していることなどから対象外とした。 スウェーデンは、感染を自然に広めて抗体保有者を増やす戦略を継続。集団免疫の考え方で、死者は4千人を超え、人口100万人当たりではデンマークの約4倍、ノルウェーの約10倍に及んでいる。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く