北京五輪のフィギュアスケート団体戦でROC(ロシア・オリンピック委員会)の金メダル獲得に貢献したカミラ・ワリエワ(15)にドーピング疑惑が浮上した問題で、ロシアのスポーツ情報サイト「Sports.ru」は10日、検出された物質が血管拡張作用のあるトリメタジジンだったと報じた。検体は昨年12月に採取されたものだという。 トリメタジジンは血管を拡張することで心臓の機能を緩和し狭心症発作を予防する効果があり、狭心症や虚血性心疾患の治療に用いられる。ドーピング検査の禁止薬物リストに入っており、18年平昌五輪ではロシアから出場したボブスレーの女子選手から検出され大会から追放処分を受けている。 ワリエワのドーピング疑惑は、五輪専門メディアの「インサイド・ザ・ゲームズ」が9日に、8日に行われる予定だった団体戦のメダル授与式が中止となった理由を「ワリエワが北京五輪前に行った薬物検査が原因に含まれている」と