インフルエンザが全国的な流行期に入りました。例年通りであれば、1月末ごろから3月上旬に流行のピークを迎えることになります。そんな中、注目されているのが今春に発売された新しい治療薬「ゾフルーザ」です。1回の服用で済むため、ネットなどでは「画期的な治療薬」などとの評価も見られます。一方、専門医や学会からは慎重な声もあがっています。なぜでしょうか。 細胞に入り込み、ウイルス増殖を阻害 「患者さまに非常に大きな新しい選択肢を提示できました」 11月下旬、塩野義製薬の手代木(てしろぎ)功社長は日本記者クラブ(東京)で開かれた記者会見でこう語った。ゾフルーザを開発したのが同社だ。 現在、国内で承認されていて、日常的な診療に使われているインフルエンザ治療薬は計5種類。ゾフルーザ以外には、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタがある。 ゾフルーザが登場する前からあった、タミフルなどの四つの治療薬は、ウイ